四月「グローバルリーダー育成」例会

四月「グローバルリーダー育成」例会1.jpg

委員長  星野 幹宏

 

四月「グローバルリーダー育成」例会2.jpg       四月「グローバルリーダー育成」例会3.jpg

 

【参加対象者及び人数】

一般参加者(報道関係者含む) 1701名

札幌青年会議所メンバー     152名

             計 1853名

【事業内容】

①オープニング映像及び委員会発表

世界そして札幌の抱える中長期の課題を整理して発信すると共に、すべての事象は我々一人ひとりに関わりと責任があり、自らの行動で変革することが重要であると市民の意識を喚起しました。オープニング映像にて大枠を説明し、パワーポイントによるプレゼンテーションを行いました。パワーポイントは、事前アンケートを基に札幌の抱える課題に対する市民意識と実態の整合性を抽出し脅威と捉えられている事象を、解決できる課題として、明るい未来を切り拓く一歩を踏み出す方向性を指し示し、基調講演に向けた共通認識を醸成いたしました。

②基調講演

Universal Responsibility 世界とのつながり

~世界を変えるのは、我々一人ひとりの一歩から始まる~

無知からの有知、無関心から関心への意識変革、そして行動を起こすリーダーシップを養い、モチべーションを喚起するご講演をいただきました。

③代表質疑 ダライ・ラマ法王14世氏と田﨑理事長

事前アンケートから得た、札幌青年会議所が話題にしたい札幌市の問題点や質問の多かった項目を抜粋し、田﨑理事長と対談形式にてお話していただきました。また、アンケートの中から、学生からの質問も抽出しておき、そのアンケートを採用することで、青少年育成にも寄与するよう配慮いたしました。

④質疑応答

例会参加者からスタンドマイク前に並んでいただき質疑を受け付け、時間の許す限り順番に質疑を行っていただきました。

⑤記念品交換

池﨑直前理事長と佐々木 和也先輩より、ユーカラ織の経典入れとストールを北海道のお土産としてお渡ししていただき、ダライ・ラマ法王からはストールをいただきました。

【本年度の工夫と事業実施による効果】

①委員会発表により、札幌の抱える課題を体系的に理解していただくことができ、自らが地域を牽引し、世界を変革するグローバルリーダーを目指していただくことができました。

②ダライ・ラマ法王の基調講演や質疑応答を経て、アンケートでは問題は自分の考え方にあることに気づいたと回答されるかたが43.5%と一番多く、次に行動に移すことの重要性を感じたと答えた方が27.9%となり、市民に広く地域を牽引するグローバルリーダーを目指すという気持ちを醸成することができました。

【運営上の問題点と今後の課題】

①もち込み可能な物リストの作成や、女性のハンドバックなど、実寸大でのサンプルを用意し荷物のもち込みの規制を統一させ、周知徹底する工夫が必要です。

②再入場の手順や動線に関しては、当日の変更もあり得るので、事前の打ち合わせや、何パターンかの計画を立て、事前に協力いただく議長・委員長との綿密な連携をとると共に責任者の明確な周知が必要となります。

③当日の気温や天気によって来場者のもち物の変化を想定以上で考えておく必要があり、会場側の協力体制を整えておく必要があります。

④会場外では、想定外の混雑に対応するために、矢印の入った張り紙や会場図を各所に配置する必要があります。

⑤インカムは電池交換だけでは機能しているかの判断がしがたい場合があるので、必ず会場外や活動範囲内での試運転が必要です。

⑥報道関係者との打ち合わせや対応は専任でつける必要があります。また、報道ブースは余裕をもって設ける必要があります。

⑦当日の変更ありきで数パターンの計画を立て、委員会メンバーのみならず、協力してもらうメンバーへの周知徹底を行う必要があります。

⑧例会の途中に休憩を入れるか、申込みの時間をつくることで、申込みの件数を増やすことができる可能性があります。

⑨混雑が予想される例会では、指定席にする必要があります。

⑩入場の際には、5名ずつ会場に入れるなどの措置をとり、走らなくても席を確保できる体制づくりが必要です。

⑪講師保安の関係上前方席は関係者で固めて欲しいという北海道警察からの要望により実施しましたが、前方席にご案内する方には、途中退席などをしないように事前に伝える必要があります。

⑫登録証の紛失や忘れることを想定し、登録証は当日リストと照合の上、配布する必要があります。

 ⑬当日の受付での混乱を防ぐために、登録時点で1登録1名としYahooPassMarketでの支払いも1名につき1決済とする必要があります。

⑭メンバーにもアンケートに回答してもらうため、当日であれば座席に記入したアンケートを置いておいてもらい、委員会メンバーが後ほど回収するか、後日アンケートなどを実施し、メンバーの意識の変化や例会についての意見や感想を汲取ることが必要です。

⑮当日の天気や開始時刻により、会場時間を早めるなど、より精度の高い仕組みづくりが必要です。

⑯事前にチケットを購入できなかった窓口として、当日の一般来場者入口に加え、現役メンバーやOBメンバー入口のほか、専用窓口を設置し増員や受付フォームをつくる必要があります。

⑰チラシを配布する際は費用対効果や動員状況も考慮に入れ、必要枚数を都度印刷する必要があります。

⑱一般参加者1554名の内、グローバルリーダーセミナー対象者20歳から38歳までの166名にお礼状とセミナーのチラシを郵送し、電話掛けを行い3名の登録はいただきましたが、我々の運動を広く市民に伝播することができませんでした。今後の展開としては、当日にいかに次への参加につなげていくかを検証し、実行に移していく手段を考えていく必要があります。

 

【総括】

当委員会では、予定者段階より「これからのサッポロに求められるグローバルリーダーとは」を追求し、年間を通した育成ステップを定めた中で本例会を企画・運営してまいりました。当日は総勢1,853名の来場者をお迎えし、大きなトラブルなく運営を終え、来場いただいた方から多くの感謝のお言葉を頂戴することができました。同時に、保安を中心とする運営面の煩雑さから、ご不便をおかけした方々がいらっしゃったことは真摯に反省し、今後へのノウハウとして引き継いでまいります。

さて、本例会の講師選定にあたっては、国際関係に与える影響や保安上の問題など、各方面より多くの心配の声と反対意見をいただくスタートとなりました。しかし、講師の掲げる理念と我々の定めたリーダー像とが完全に一致し、また講師が市民に与える正しく強大な影響力を考えれば、様々なリスクを負ってでも招致すべきであり、多くのリスクを事前に排除することが出来れば最大の効果を生み出せると、確固たる自信をもって皆様にご採択いただきました。講師の招致にあたっては、本当に多くの関係者、先輩諸氏、田﨑理事長を筆頭とする役員の皆様より、多くのご助言・お力添えを頂戴いたしました。その明確な方向性により、委員会メンバーが一丸となり、驚異的な速度と精度で全ての課題をクリアにしていく姿は、壮観で見事の一言に尽きました。また、初の試みとして、有償での公開例会に、新システムによる費用と事前アンケート回収や、講師保安のための個人情報の取扱い、そして事務局に入る多くのご質問・ご意見に、メンバー輪番で向き合ったことなど、前例のなかった事象に費用を掛けずにチャレンジできたことは、委員会メンバーに多くの学びを与えてくれました。当日の運営では、全議長・委員長の全面バックアップのもと、メンバーの皆様に本当に心強いご協力を頂戴いたしました。改善すべき点はあったとはいえ、想定を外れるほどの問題は発生することなく、当日を終えることができました。改めて、札幌青年会議所のメンバーの皆様の実力をかたちとし、田﨑理事長を中心とするLOMの一体感までも感じられる例会とすることができました。

“All,for the World Peace.”皆様、誠にありがとうございました。