三月「共助社会確立」例会

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共助社会確立委員会 委員長  中目 雄介

 

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【参加対象者及び人数】

対外参加者:一般市民      120名/196名 ( 61.2%)

対外参加者:正会員       141名/201名 ( 70.1%)

     シニアクラブ会員    1名/  1名 (100.0%)

       合計        262名/400名 ( 65.5%)

 

【事業内容】

(1)開催当日の進行内容

オープニング映像(2分)

委員会プレゼンテーションⅠ「なぜ共助社会が必要か」(4分)

基調講演「共助の精神とまちづくり」

講師 木村 俊昭 氏による講演(60分)

講演内容

札幌を活性化させ、さらに魅力的なまちへと成長させるために、「共助の精神」と人及び地域の関わり合いを説明し、人と地域それぞれのもつ力をさらに高めるまちづくりを展開するためには共助の精神が欠かせないことを明らかにしたうえで、これからの札幌に共助の精神を根付かせる必要性を伝えました。

トークセッション「互いに支えあう社会の実現」(34分)

.内容

産官学の分野において活躍するコーディネーターとパネリストが、地域の特色やアイディアを呼び起こし実現させるクラウドファンディングや、互いの専門知識や技能を出し合いながら社会貢献に参加するプロボノといった共助の精神に基づく手法に着目し、トークセッションを行いました。市民一人ひとりが自ら率先して行動し、互いに助け合う意識から、人と地域がもつ力をさらに高める機会を得ることができる共助社会の理想像について参加者に伝えました。

 

.パネリスト

.木村 俊昭 氏 一般社団法人 北海道活性化機構代表理事

.渡部 泰地 氏 ミュージックセキュリティーズ株式会社 北海道支店長 

.松藤 保孝 氏 内閣官房 地域活性化統合事務局 統括参事官

.コーディネーター

   森田 宣広 君 一般社団法人札幌青年会議所 2015年度 副理事長

 

委員会プレゼンテーションⅡ「共助システムの提言」(4分)

基調講演とトークセッションの内容を踏まえて、共助の精神から互いのもつ力を組み合わせて、人と地域のアイディアを呼び起こす機会を得られる共助社会の確立が札幌の成長に欠かせないことを参加者に伝えるために、共助の精神を実践する手法を取り上げました。また、自ら率先して行動し、人と人、地域と地域、人と地域が互いに助け合い、互いにもつ夢を実現しあうことができる魅力ある札幌へとさらに発展させる共助システムについて、各パネリストの意見を反映させた内容を、参加者に向けて提言しました。

 

【本年度の工夫と事業実施による効果】

(1)基調講演について、子ども達が実践した共助の精神を、私たち責任世代もまちづくりに活かす必要性を参加者へ伝えたことで、市民一人ひとりが共助社会の重要性を感じ、互いに助け合う意識の醸成へつなげることができました。

(2)トークセッションについて、人と地域、地域と地域をつなぐ共感を具現化する必要性を伝えたことで、市民一人ひとりが共助社会の重要性を感じ、互いに助け合う意識の醸成へつなげることができました

【運営上の問題点と今後の課題】

(1)プログラムの時間変更やトピックの割愛などの突発的な変更事項が発生したことでタイムキーパーの負担が増え、講師やコーディネーターへのタイムコントロールの指示が滞る事態が発生しました。また、暗転時などステージ上の方からパネルが見えないという問題も発生しました。

(2)トークセッションにおいて、特定のパネリストの発言が長くなり、各パネリストの発言時間が不均衡となりました。

(3)例会終了後、メンバーが会場入口に滞留し、予定よりも参加者の退場に時間を要し、施設管理会社にご迷惑をおかけしました。

(4)例会終了後、会場撤収についてステージ及びバックヤード人員配置不足により作業が滞るところがありました。

(5)基調講演について、当日に講師持ち込みのDVD放映が決まり、内容確認が開催当日となりました。

(6)本例会にて使用した映像放映について、途中で画面が静止又は誤作動で画面がスキップしたところがありました。

(7)アンケートQ14について、札幌青年会議所への興味を問う質問に対して回答した40名のうち、最高点の10点を付けた人が8人となりましたが、連絡先を記入いただけず、会員拡大につながりませんでした。

 

【総括】

 本年度最初の一般公開例会となった三月「共助社会確立」例会の開催にあたり、担当副委員長と共に予定者段階の2014年9月より調査・研究を開始し、半年間に渡り企画・運営に取り組んでまいりました。共助という言葉は簡単な漢字で成り立ち、「共に助け合う」という意味であることは自明でありながらも、共助によってまちの力を高めるにはどのように理解するべきかどうかという命題は大きな難問であったと思います。そもそも共助という考え方について、政府広報にも取り上げられる実例である防災や社会福祉における助け合いが市民に広くイメージされていた現状に、市民アンケート結果から読み取れる「助け合いは必要だが、経済には結びつかない。」といったところへつながっていたように思います。その意味においては、本例会は、共助というカテゴリーにおいて、市民の皆様に新しい視点の共助を伝える機会となり、共助社会が市民一人ひとりの特色やアイディアをもち寄って、高め合うことができると発信したことは、新しいまちの課題を解決する道標となったと思います。市民に広く浸透していないこの新しい「共助の精神」の捉え方を共助の必要性から考え、まだ見ぬまちの魅力に光をあてることに委員会スタッフそしてメンバー全員で取り組みましたが、事業内容・構成に課題が残ったことは事実です。しかしながら、この前人未踏なる共助のアプローチに挑んだことは、委員長として誇りに思うところであります。最後に、未来創造室・森田副理事長、小野木室長、そして例会担当の星野副委員長はじめスタッフ、メンバー、本例会をお力いただいた全ての皆様に心から感謝申し上げます。この例会で学び得た、共助の精神を糧に今後の青年会議所運動に邁進していきたいと思います。