常任理事/未来創造室長 小野木 完司

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常任理事/未来創造室長 小野木 完司

 

本年度、未来創造室では、明るく豊かなサッポロの創造へ向けた道しるべを思い描き、市民と共に、真の豊かさを実感できるまちづくりの実践を行うために運動を行ってまいりました。真の豊かさとは何なのか、田﨑理事長の思い描くまちとはどのようなまちなのか、ということを「共助」「次世代環境」「サッポロの未来」というそれぞれの観点から考えてまいりました。

 

【共助社会確立委員会】

中目委員長率いる共助社会確立委員会には、「共助」という様々な観点から考えられるお題が与えられ、予定者段階から大変苦労されたことと思います。実際、担当室長としても、どのように委員会に落とし込めば良いのか悩んだことを思い出します。互いに支えあうことのできる共助社会を確立するために、まちづくりの観点 から人と人、地域と地域のつながりがより強固なまちの創造へ向け、現代における共助のあり方について議論するとともに、新たな仕組みを模索するなど、より共助に関わった運動を展開してくれました。また、九月特別事業には、審査委員会の担当委員会として、大綱や褒章規定、褒章要綱の変更など、夢と行動力をもった「ひと」がもつビジョンや活動に共感した市民の輪を拡げるということを考え、審査委員の選定から審査委員会設営までしっかりと設えてくれました。これは、委員長、委員会メンバーが事業の目的をしっかりと認識し、事業にあたってくれたからであります。共助社会確立委員会は、委員長の強いリーダーシップを持ち、その想いに委員会メンバーが答えるという素晴らしい委員会運営を行ってくれました。その結果、高橋淳也副委員長が最優秀会員賞を獲得されたことも、大変嬉しいことでありました。

 

【次世代環境創造委員会】

石黒委員長率いる次世代環境創造委員会は、安全で安心して暮すことのできる次世代環境を創造するために、専門知識が必要とされるエネルギー分野について真剣に向き合いました。年当初は原発問題や自然エネルギーという観点で調査・研究を行っておりましたが、突き詰めれば突き詰めるほど結果出ず、最終的に「エネルギーロズ削減」に行き着いたのは委員長、そして担当副委員長の事業に対する想いが強かったからであると思います。私自身も委員会と共に事業を組み立てていく過程で、本当に多くの学びをいただいたと感じておりますし、例会では、市民の生活に直接影響をもたらすことができた事業であったのではないでしょうか。また、ブルーアース助成金給付事業においても、先輩諸兄から受け継がれてきた助成金を、本年度はもちろん、今後の活用方法に関しても今一度検証しつつ、まちのために魅力ある活動を行っている団体へ給付することができました。委員会運営の面では、いつも本当に多くのメンバーが集っておりましたし、ベテランの理事も配属されていたことから、一年を通して、スタッフ・新入会員共に成長された委員会であったと感じております。              

 

【サッポロの未来創造委員会】

勝木委員長率いるサッポロの未来創造委員会は、今後まちがいなく訪れる超高齢社会の影響により、大きく変化する札幌の社会構造を予測し、1年間課題に向き合ってくれました。なかなか答えを見出せずにおりましたが、最終的に「サッポロ版CCRC」という、現状抱えている様々な課題を解決に導くことができる効果的な方法を構築してくれたとともに、サッポロビジョンを作成することで、今後のまちづくり運動に対する指針とすることできたのではないでしょうか。また、九月特別事業という大変大きな事業においても、魅力的なゲストや設え、そして動員といった面に対して、委員会一丸となり取組んでくれました。事業終了後に大賞を獲得された奥芝氏から、「この事業を通じて自身の取り組みの幅が広がった」というコメントをいただき、事業構築までの委員会の苦労が報われたことを思い出します。どの事業も一緒ですが、本当に多くの方々の力によって開催された事業であったと思います。委員会運営に関しては、一年間を通じて一番苦労していた委員会であり、一番結束力が高まった委員会であったのではないでようか。勝木委員長は、なかなか答えが出ない各事業に向き合いましたし、副委員長はそれを支えてくれました。担当室長としても、成澤副委員長、委員会メンバーの皆様には、御礼を申し上げます。

 

【室長として】

未来創造室長として、委員会を指導する役職をいただきましたが、その役職を通して逆に多くの学びをいただきました。田﨑理事長より、事業構築に取組む際の「背景・目的の重要性」や「事業の本質はどのようなことなのか」ということを学ばせていただきました。小田専務より、想いをもっているからこそ厳しく指導するということを学ばせていただきました。森田副理事長より、委員会や事業構築に対しての牽引方法について学ばせていただきました。これは、私の今後人生にとって大変影響のある学びとなりました。室長として、各委員会を牽引できたかは、自ら答えを出すことはできませんが、多くの人々との出会いのなかから学びをいただき、モチベーションをいただきました。改めて関わっていただいたすべての皆様に感謝の意を表します。一年間本当にありがとうございました。