八月「たくましい青年経済人育成」例会事業報告

【事業の様子】

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羽田野委員長.jpg日   時 2014年 8月 6日(水)

場   所 札幌プリンスホテル

      国際館パミール6階

担当委員会 たくましい青年経済人育成委員会

 

 

 

委員長 羽田野 健            

 

【参加対象者及び人数】

293名

市民         168名

正会員        124名(参加率 72.1%)

特別会員         1名

 

【事業内容】

(1)開催当日の進行内容

 ①オープニング映像

社会の成熟化が進行するなかで、ひとを幸せにする気概をもって、活き活きと行動するたくましい青年経済人が必要であることを映像にてお伝えしました。

②委員会プレゼンテーション

 参加者自らの行動が、企業や地域を発展させる原動力となることをプレゼンテーションでお伝えしました。また、事前に当委員会で20社を調査したなかから、ビジョンを具現化し活力あふれる企業をつくり、地域に貢献している3名のリーダーを紹介いたしました。

③講演「Next Action~心をつなぐリーダーへの道標~」

坂本 光司 氏による基調講演

講演内容

「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズの著者である講師に、多くの経営者を見てきた経験をもとに、たくましい青年経済人に必要な素養とはなにかをご講演いただきました。

Ⅰ.成熟社会におけるリーダーシップ

日本経済が低迷するなかで、従業員一人ひとりの力を企業の原動力とし好業績を維持し続け、地域住民からも愛されている企業の経営者達の考え方、行動をご紹介いただきました。

Ⅱ.たくましい青年経済人とは

市民一人ひとりのいきがいや仕事のやりがいを重視し、個々が成長できるよう率先して行動する、たくましい青年経済人についてお話いただきました。

④トークセッション「札幌を牽引する、たくましい青年経済人とは」

3名のパネリストの方に、たくましい青年経済人として地域を牽引してきた経験から培った行動理念や、自己成長の必要性、これからの時代を生き抜くビジョンについてディスカッションしていただきました。

⑤エンディング映像

たくましい青年経済人がまちに増えることにより、魅力あふれる札幌となることを映像にてお伝えしました。

 

(2)事業の流れ

4月 7日 会場打合せ

4月22日 第4回理事会討議上程

5月 9日 企業訪問開始

5月27日 第5回理事会協議上程

6月 3日 北海道テレビ放送 CM打ち合わせ

6月17日 講師 坂本 光司 氏 打ち合わせ

6月24日 第6回理事会審議上程

6月30日 チラシ入稿、facebook公開

7月 2日 HOT・MAIL配信

7月 3日 トークセッションパネリスト打合せ

7月 5日 チラシ、ポスター印刷完了 配布開始 

インターネットTV事前配信開始

7月 8日 札幌青年会議所ホームページ掲載

7月23日 エフエムとよひら番組「Apple Smile」例会PR

7月24日 北海道テレビ放送番組「Hit.com」例会PR

7月30日 エフエムとよひら番組「Apple Smile」例会PR

      プレスリリース配信

8月 1日 讀賣新聞朝刊 例会告知掲載

8月 2日 北海道新聞夕刊 例会告知掲載

8月 4日 北海道経済産業局主催「ダイバーシティ経営推進フォーラム」にて例会チラシ配布企業訪問終了

8月 6日 八月「たくましい青年経済人育成」例会開催、インターネットTV事前配信終了

 

(3)開催当日のスケジュール

18:00 受付開始

18:32 開会

18:32 オープニング映像

18:34 理事長挨拶  

一般社団法人札幌青年会議所 第63代理事長 池﨑 潤 君

18:38 委員会プレゼンテーション

18:41 基調講演

法政大学大学院政策創造研究科 教授 坂本 光司 氏

19:39 質疑応答

19:43 講演終了

19:44 トークセッション

      パネリスト

       日新堂印刷株式会社 代表取締役社長 阿部 晋也 氏 

       株式会社光生舎 代表取締役社長 髙江 智和理 氏  

       株式会社ルーツ・オブ・ジャパン 代表取締役社長 湊 源道 氏  

      進行役

       一般社団法人札幌青年会議所 2014年度 副理事長 小田 祐司 君 

20:29 トークセッション終了

20:29 エンディング映像

20:30 閉会

 

【本年度の工夫と事業実施による効果】

(1)基調講演では、従業員の高いモチベーションによって経営を進めている企業の事例などを紹介することにより、リーダーとして従業員を幸せにする気概をもって行動する意識を参加者に高めていただくことができました。

(2)トークセッションでは、3名のパネリストから、従業員を大切にした経営の実践についての意見を交わすことにより、従業員やステークホルダーを幸せにする気概をもって行動する意識を参加者に高めていただくことができました。

(3)多様な人材を活用する必要性について認識していただき、リーダーとして多様な人材の幸せを考えた経営を実践する意識を参加者に高めていただくことができました。

(4)例会の開催前後で、「顧客満足度が大切」と考える人が13.6%から12.3%、「従業員満足度を最優先したい」が12.4%から18.3%と優先順位の変化がみられ、ひとを幸せにする気概をもって行動する意識を参加者に高めていただくことができました。

(5)企業にとって大切なことについて、例会の前後で「働きやすい環境」と考える人が0人から50人へと大きく変化がみられ、リーダーとしてひとを幸せにする気概をもって行動する意識を参加者に高めていただくことができました。

(6)例会の前後で事業拡大が大切と考える方が、23名から0名と大きく変化が見られ、従業員を始めとしたステークホルダー大切にする意識を高めていただくことができました。

 

【運営上の問題点と今後の課題】

運営上の問題点

(1)当日申し込みの参加者が多かったことにより、受付に時間を要し、開会が予定より遅れることとなりました。

(2)参加者の誘導が行き届かず、前列に空席を残したままでの開会となりました。また、開扉後、通路でメンバーが滞留し、誘導に支障をきたす場面がありました。

(3)講演の時間が講師にしっかりと伝わっていなかったことにより、進行が滞るところがありました。また、タイムキーパーが所持するボードに、「残り5分」以降の記載しか準備がなかったため、残り時間をお伝えするのに時間を要しました。

(4)パネリストによってコメントの時間配分に偏りがあり、トークセッションの時間が不足し、来場者への伝えていただく内容に偏りがでてしまいました。

(5)アンケートは、記入時間を設けなかったことやアナウンスが不足したことにより、回収率が54.9%と低い結果となりました。

(6)アンケートに、一般参加者とメンバーのチェック項目を設けなかったため、一般参加者のアンケート回収率を検証することができませんでした。

(7)インターネットTVのアクセス数が145件とLOMのメンバー数にも到達することができませんでした。

(8)講師の講演内容が打合せどおりに進まず、予定していたすべての内容をお伝えいただくことができませんでした。

今後の課題

(1)当日の参加人数が増えることも想定し、メンバー受付を別な場所に設けることや受付時間を短縮するために名刺での受付をするなど、参加者数に応じた受付方法を検討することが必要です。

(2)参加者が前方から着席するよう、誘導の人員を配置し案内をするとともに、開扉直後は後方の席を規制するなどの工夫が必要です。また、メンバーが滞留し導線を遮ることのないように事前の案内や当日の声掛けを徹底する必要があります。

(3)残り時間をお伝えするボードは、幅広く時間設定を記載する工夫が必要です。また、タイムキーパーが講師に伝言をできるよう、マジックペンの準備などの工夫が必要です。

(4)特定のパネリストのコメントが長引くことがないように、事前打ち合わせを入念に行い、タイムキーパーによる残り時間の掲示を徹底することによって、均等な時間配分を図ることが必要です。

(5)アンケートの記入を促すために、記入時間を設けるとともに記入や回収の声掛けをすることが必要です。

(6)一般参加者とメンバーを区分して事業後の検証をするために、アンケートに一般とメンバーを区別するチェック項目を設ける必要があります。

(7)メールマガジンやfacebookページにURLを貼るなどメンバーへ周知することが必要です。

(8)講師に伝えていただきたい内容について、講演時にメモを渡しておくことや、タイムキーパーから内容を示すなどの工夫が必要です。

 

【総括】

たくましい青年経済人育成委員会 委員長 羽田野 健

 本例会は、経済の低迷が続くなかで、市民そしてメンバーに対しても、経済活動の原点を改めて見つめ直していただく機会が大切であると考え開催いたしました。この例会を構築するなかで、地域から必要とされる人材や育成のために最適な手法、講師を検討していく際には、人材育成の奥深さを実感しました。さまざまな手法を検討の末、私自身が、日頃より経済的な追及をする企業が増えていることに懸念を覚えていたことから、個々のスキルを向上させるのではなく、経済活動の意義を見つめ直すことで、市民自らが、ひとの幸せを考えて行動する人材へと成長していただく事業を実施いたしました。アンケートでは、多くの市民の意識変革につながり、従業員を大切にした行動を実践したいとの結果を得ることができました。この結果は、例会の開催にむけて、委員会メンバーを始め、皆様からご意見やアドバイス、資料を提供していただくなど、多くのお力添えをいただいたお陰です。本年度の残された時間のなかで一人でも多くの市民の意識を変革すべく運動を続けてまいりたいと思います。