常務理事/組織運営室長 赤地 勇己

常務理事/組織運営室長 赤地 勇己.jpg

常務理事/組織運営室長 赤地 勇己

【はじめに】

 2014年度、札幌青年会議所は一般社団法人として新たな歴史を刻む一年となりました。組織のリーダーである理事長を支え、組織の要となり役に徹する佐々木専務理事のもと、会計を担う常務理事並びに組織運営室室長の大役を仰せつかり、「活発な議論を重んじ、JC運動を広く発信!」をキャッチフレーズに、LOMの基本方針を全うすべく一年半、歩んでまいりました。

 常務理事として・・・予算計画ではSAPP‿RO AWARDの事業費をはじめ、法人格移行に従い消耗品や備品の入れ替えなど過去を踏襲できない未知なる部分があり戸惑いもしましたが、ロジックと裏づけを何度も考えることで、会計と組織の根幹を理解し、予算を計画することができました。また常務理事という未経験の役職に予定者の段階から、一つひとつ丁寧に妥協せず取り組み、理事会では専務理事とともに一度も会場での食事を採らずに緊張感をもって取り組みました。

 組織運営室室長として・・・JC運動発信委員会、総務委員会の両委員会が、効果的にJC運動を発信し、おもいやりとルールを厳守する組織の運営をしっかりと行い、基本方針を全うすることができたと思っております。議案提出締切日における事務局での議案修正等で各委員長と精査する際の常務理事としての意見と、常任理事会での室長としての意見の差をもつのにとても時間を要したと感じております。しかし他の3名の室長の意見や立ち居地を知り、また過去の常務理事、室長の意見などを参考にし、理解をふかめることができました。委員会への橋渡し、意見を伝える役目と、委員会の責任と、諸大会等への参加や取り纏めや会場での管理等、いつもハラハラしながら2名の委員長とのやりとりは、一生涯の思い出です。管理者としての責任や先を見て指示し確認することなど、本当に学ぶことが多かったと感じております。

 

【JC運動発信委員会】

 三品 幸司 委員長率いるJC運動発信委員会は、年間事業計画に従いフレーム変更による追加を含めた9つの事業(ホームページ及びメールマガジン等の企画・運営、五月「理事長杯ゴルフ大会」の企画・運営、六月「創立記念」例会の企画・運営、地区大会「小樽大会」におけるブース出展の企画・運営、各事業の広報活動、JCIアワード・褒賞・人間力大賞への申請、十月特別事業における集客にともなう一次広報、十月特別事業における集客にともなう二次広報並びに事後広報、2015年度新入会員の募集)をすべて全うしていただきました。特にブログについては、事業等開催後3日以内にHPへのアップデートを目標に、文言の精査、諸会議、諸大会の名称、呼称、個人名や役職など、何度も確認し何を目的に開催され、どういった効果があるのか、市民や対外の人が見た時の分かりやすさなども意識して、作成を続けてまいりました。また、委員会としても事業をいくつも抱え、本当に息つく暇もない1年を過ごしたかと思いますが、日を増すごとに委員会メンバーの絆が深まり、多くのメンバーが集まる個性溢れる委員会であったと感じております。三品委員長とのこの1年は、ぶつかることもありましたが、よく理解しあえることのできたと思っております。そして、心より感謝いたします。

 

【総務委員会】

 斉藤 慎也 委員長率いる総務委員会は予定者の段階から、正副委員長セミナーはじめ、諸会議の設営をしていただき、予定者会議や設えで、何度も助けていただきました。また、月に3回の締日、と諸会議の設営等、気が遠くなるような実務をこなし、本当に戦友としてともに戦っていただいたと感じております。斉藤委員長とは同期でありながらも、なれ合いを排し一線を引き、ラインとして厳しく接した時期もありました。何度もぶつかる場面もあり、私の不器用な振る舞いに困らせたこともあったかと思います。そんななかでも委員会を統率し、いつも元気に大きな声で諸会議をしっかりと設営し、全うしていただきました。数えてみると45回の議案提出締切日における、文言の確認などの議案数は522本、三役会、常任理事会、理事会の設営は45回を数え、理事会、総会における議事録の作成は18回。さらに自らの議案の作成と担当例会を行い、決して目立つことはないが、水面下で組織を支え続けていただきました。心より感謝いたします。

 

 両委員会の皆様には、それぞれの担いを全うしていただいたことに感謝いたしますが、それ以上に会員拡大への大きな結果を残したことです。掲げた目標数を達成したことです。一部入会に至らなかった入会候補者もいましたが、室としてこの大挙に心より感謝申し上げ、実践、行動した結果を残した両委員会に敬意を表します。

 

【結びに】

 今後も札幌青年会議所の運動を広く発信し、市民への認知を高めるためには、今より思い切った広報戦略を決断し、大きく予算を組むなど力を入れていく必要があると考えます。そのためには専門的な知識を用いて、波及効果をしっかりと検証し次代に残していくことがLOMの更なる認知度をあげる結果となるのではないでしょうか。2014年度の最後に三品委員長から、一年間のブログとメールマガジンを1冊にまとめ本を頂戴しました。我々の運動は多くの時間を費やし、真剣にまちのことを考え議論をしてきたひとつの結晶です。流してきた多くの汗を何かしらの形で残すことも大切ではないでしょうか。発信し続けた結果が翌年には忘れ去られてしまうことがないよう、工夫していくことも必要であると思います。今後も札幌青年会議所の運動が、広く市民に認知され明るい夢のあるまち、札幌の未来につながることを願います。

 

 最後に私事ではございますが、2010年に入会し、2014年12月31日をもって卒業させていただく最後の1年に、本当に貴重な経験をさせていただいたと感謝しております。仕事でも携わったことにない会計を経験させていただき、組織の根幹を知り、組織運営を学ばせていただきました。最初はなんて重い役職を受けたのかと後悔する予定者の時期もありました。私の前を歩く佐々木専務理事は振り向きもせず、黙々と闘い、絶対に負けない、負けたくない、負けないためにどうするのかを前向きに考え、むしろ愉しんでいる姿を見て、感化され、貧弱な己の根本を見つめなおし、ついて行くことができました。すべては、この役職を経験する機会を与えてくださいました、池﨑理事長にご指名をいただいたことに他ならず、心より感謝申し上げます。同時にこの役職は、2010年の入会から出会い続けてきた人たちとのつながりから導かれた縁があったからと思っております。そして、同期入会、同期委員長、同期卒業であり不思議な縁で5年間ともに過ごし、最後は直属の専務理事としてご指導いただき、役に徹した関係を築いてきた佐々木 和也 君に心から感謝と敬意を表します。ありがとうございました。