常任理事/たくましい人材育成室長 油矢 紗也香

たくましい人材育成室長 油矢 紗也香.jpg

常任理事/たくましい人材育成室長 油矢 紗也香

 2014年度たくましい人材育成室では「未来を創る輝く人であれ!」をキャッチフレーズに運動を展開してまいりました。たくましい青年経済人育成委員会と誇りある日本人育成委員会を担当させていただきましたが、人材育成の切り口は全く別の種類のものでありました。

 

 たくましい青年経済人の育成においては、私たち責任世代がこれから「成熟社会」をどのように生きていくのか大変考えさせられました。人口構造の変化に伴い、私たちが見据えていかなければならない未来も大きく変化をいたします。また、時代の変化により「ものの考え方」「仕事のいきがい」「ワークライフバランス」も年代によって感じ方が大きく変わっているのだと実感いたしました。どの時代にも、必ずリーダーは存在し、その時々を牽引しています。果たして、私たちは時代の最先端を走っているのか・・時々、ふと我に返りながら運動を構築していきました。 会社の規模に関係なく、人々のいきがいや幸せを願うのは経営者としては当たり前のこと。ただ、実行できるか、実践しているかどうかはまた別な問題であります。札幌のまちの発展を考えたとき、小さな存在かもしれませんが一人ひとりの市民に波及できるような提言をしたいと考えました。社会貢献は企業にとって当たり前のことである、と私は感じますが、世のなか、言い訳も多いと感じております。会社の資金力、人数、業種、どれを取っても言い訳は簡単であります。が、心構えはどうでしょうか。志の高い人は、何に対しても言い訳はせずに、まっすぐに進めるのではないでしょうか。

 青臭いのかもしれませんが、人のために生きられる人は、いつか、巡り巡って自分に返ってきます。それは、良い行いも悪い行いも全て自分に戻ってくるものです。長い長―い人生。人々が活き活きと、毎日を豊かに明るく過ごせること願ってやみません。私たちは、その先端を走り引っ張っていくリーダーです。それが、たくましい青年経済人なのだと、深く感じた運動でありました。社会の中に会社はあり、社会より大きな会社はありません。働く従業員にとっても、お客様にとっても、取引先にも、関わるすべてのステークホルダーに満足していただけるよう、失敗はあっても、全力で尽くしていく、それがたくましい青年経済人であると思います。

 例会を通じて、まちを牽引する多くのリーダー達に出逢えたことは、本年の大きな実りとなりました。彼らの後をしっかり追うべく、私たちも日々邁進していかなければならないと強く責務を感じました。

 

 誇りある日本人の育成においては、歴史の紐解きからスタートいたしました。私たちには知らない過去(歴史)が多いと感じました。自らが勉強をし、それだけで満足するのではなく、未来へのリレーションをつなぐ上で「子どもたち」を対象とし事業を行いました。子どもはとても純粋で、とても素直です。私たち大人にも多くの学びがありました。まずは、わんぱく相撲札幌大会の記念すべき第一回開催が行われたこと。生み出す苦労は多々ありましたが、結果、多くの参加者と市民にお越しいただいたことで大変実りの大きい事業となりました。歴史の継承という意味では、大きな形跡を残せたのではないかと感じています。相撲を知らないだけではなく、触れる機会のない現実が明確となりました。単に礼儀・礼節だけではなく、肌と肌との触れ合い、コミュニケーションの素晴らしさが相撲には隠されております。実際に、6年生の白神君が夢を現実とし、ベスト8になったことは大きな大きな喜びであります。子どもたちの夢はたくさん叶えてあげたいと思いますし、その手助けができる事業は今後の札幌JCとしても大きな糧となるのではないでしょうか。

 また、札幌の歴史を楽しく学んでいただくスケジュールをカリキュラムし1泊2日のキャンプを開催しました。「楽しく学ぶ」これは、大人も子どもも同じでとても大切なキーワードでした。札幌の土壌について、講師からの説明をうけながら、またクイズに答えながらのバス旅は私たちがとても感動した場面でありました。知らないことの現実にも直面しましたが、何より知ったことの喜びを感じるツアーとなりました。よく、子育ては親育てと言いますが、まさに、大人でありメンバーの私たちが学ばせていただいたと感じています。日本人であること、北海道の札幌市に住んでいること、すべてに感謝のできる人間でありたい、そんな人間に育ってもらいたい、と思います。

 

 人材育成とは、とてもおこがましいことであります。

 なぜなら、私たちも育っている=成長している人間だからです。

 ただ、

 人を思いやり、人に喜んでいただけるよう、人のために考え、行動した運動は、

 私たちを成長させてくれました。

 

 運動を展開するにあたり、多くの企業・団体の皆さま・個人の皆さまにご協力をいただきました。心より感謝申しあげます。

 皆さまのお陰を持って、1年間無事に事業を構築することができました。

 これからも、運動は続いていきます。

 たくさんの方々の支えがあって、今日(こんにち)を生きられることへの感謝の気持ちを忘れず、今後も日々精進してまいります。

 

 本当に心からの感謝の気持ちを込めて。

 一年間の報告とさせていただきます。

 今後共、札幌青年会議所を、関わったすべてのメンバーをどうぞ宜しくお願いいたします。

 ありがとうございました!!