専務理事 佐々木 和也

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専務理事 佐々木 和也

専務理事としての2014年度

 

  池﨑理事長が掲げる基本理念である「ひとの活力とまちの魅力による夢あふれる札幌の創造」を実現すべく、専務理事としての1年間を務めさせていただきました。

  (一社)札幌青年会議所は、日本のリーディングLOMとして、常に公の益となる運動を展開していくことが求められています。さまざまな事業や活動が、法令や定款、諸規程を遵守し、公の益となる運動になるよう常に意識し、組織運営の最高責任者として、その基盤と仕組みづくりを担ってまいりました。

 

1.キャビネットで磨かれて

 

  2013年の5月、地域の絆創造委員会の委員長として担当例会を前週に終え、一息ついた頃に専務理事のお話をいただきました。入会4年目で委員長という大役を付託され、半年が経過した時点でのお話でありましたので、驚きもありましたが、光栄なお話と思い即決で受諾させていただきました。この1本の電話が、想い出深くも素晴らしい1年半の始まりになるわけであります。

 我々は、常にひととひとの関わり合いのなかで活かし、活かされているわけでありますが、最も多くの時間を共有し、妥協なく徹底的な議論を交わし、認識を共有しあうのがキャビネットであります。2014年度は17年目の池﨑理事長を筆頭に、10年目の中村悌也副理事長、7年目の奥山倫行副理事長・小田祐司副理事長という構成でありましたから、委員長在任中で、来年に5年目を迎える専務理事の私が、最も経験が浅く、何も知らないということになります。

 次年度三役予定者での日々は、そんな経験豊かな皆様からのご指導、反省・改善の繰り返しであり、日々何かに追われているような感覚と悔しさ、そして情けなさを感じる毎日でありました。

 筆頭としての中村副理事長には、豊富な経験と大局的な視点から、過去の事業ことなど、たくさんのことを教えていただきました。

 奥山副理事長は、2013年度の前任専務理事ということもあり、きっと彼の本意ではなかったと思いますが、とても厳しく、とても細かく指導していただきました。また、最大のメンターとして、常に支えてくれていたのも彼であります。事業構築の観点からも、最も予定者段階の大切さを知っているからこそ、物事を主体にしか捉えることができなかった自分に、客体に見ていくことを教えていただきました。この俯瞰的に全体を把握するという意識は、その後の理事会運営や社業に活かされていくのであります。

 小田副理事長には、回答に窮するような鋭い意見と質問でやり込められたこともありましたが、終了後の懇親会ではムードメーカーとして、常に周りへの気遣いから盛り上げていただきました。大好きな小田副理事長が次年度に専務理事として務めるのを傍で支えてあげられないのが口惜しい限りです。

 赤地常務理事は同期入会、同期委員長、同期卒業という間柄でしたので、予定者段階で話し合い、徹底的な上下関係を構築することにしました。彼は文句ひとつ言わずにそれを受け入れ、役に徹し、決して前に出ず、キャビネットの潤滑油としての立ち位置をも全うしてくれました。そんな赤地常務理事の覚悟に敬意を表します。ありがとうございました。

 

 そんなキャビネットに支えられ磨かれて、専務理事は研ぎ澄まされていくのであります。

 

2.継続2事業への想い

 

 (一社)札幌青年会議所の運動のすべては、札幌をより良いまちにするための運動であり、いずれこの土地に骨をうずめるならば、自分の子どもたちに恥ずかしくのない、立派な地域社会を残そうという気持ちで取り組まなければなりません。

 我々の運動の主体は、市民参加によるまちづくり運動であると考えます。短期間で目的を達成できる事業もありますが、札幌のような大都市では、1年や2年という短い期間で市民に浸透し、目的を達成できるものではありません。事業の趣旨が地域の人々に理解され、ひとつの成果を得るには気の遠くなるような歳月が必要であり、地域への効果が相乗的に表れ、運動としての拡がりを持つように、その年その年での位置づけをしっかりと議論しながら、運動を展開していくことが重要であります。

 

 (一社)札幌青年会議所の運動は本当に市民目線の運動であるのだろうか。

 自分たちのための事業になっていないだろうか。

 担当例会が終われば終いの「投げっ放しジャーマン」になってはいないだろうか。

 

 我々が求めるまちづくりとは、それぞれの問題についての根本的な解決であり、将来に向かっての新しい可能性を創造する運動でなければならないと思います。

 

3.一般社団法人札幌青年会議所 2014年度

 第63代 理事長 池﨑 潤君へ

 

 専務理事という役職を全うすることができたのは、紛れもなく池﨑理事長のおかげであります。断言できます。池﨑理事長は、誰よりもこの組織を愛し、常にメンバーのことを気に掛け、類まれな推進力でLOMの運動を牽引してこられました。そして、最もJCライフを楽しんでいたのも池﨑理事長でした。

 池﨑理事長は本当に王の器量をもった方であると思います。実は、激務の専務理事職を支えていたのは、池﨑理事長のたった一言のコトバなんです。

 

 「女房役を頼むね」

 

 きっと専務理事は魔法にかけられるのでしょう。その魔法はおそらく組織がかけるのではなく、理事長がかけるのでしょう。

 

 ご存知のとおり、歴代専務が集い会食する機会が毎年定期的に存在します。(俗称:専務会)その席においても歴代専務は、当時自らが支えた理事長の自慢話と回顧話に終始するのです。すべての歴代専務理事が当時の理事長にだいぶLOVEであり、どうやら、この魔法はなかなか解けないようです。(2013年度 奥山専務理事には特に強くかかってますが・・・)

 

 池﨑理事長の専務理事を務めることができたことを、心から誇りに思うとともに、たくさんの学びと貴重な経験をさせていただきました。本当にありがとうございました。

 

 いつの日か、「ひとの活力とまちの魅力による 夢あふれる札幌の創造」が、明るい豊かな社会の実現に結びつくことを心から祈念して。