札幌コミュニティ構築委員会

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委員長 奥山 倫行

 

1.当委員会の運営方針

 

JC運動を本気で楽しむためには、志を同じくする仲間と多くの時間を共有し、力を合わせて全力で運動を展開していくことが必要です。

 

 当委員会は、受け継がれてきたJCの伝統を大切にしつつも、次代を担うJayceeとして進取の気概をもって、掛け替えのない仲間との大切な出会いを一生の絆に育てるべく、本気で楽しみながら、明日への黎明を目指して運動を展開していきます。」という委員会運営方針を掲げて委員会運営を行って参りました。

 様々なJC観がありますが、楽しくなければJCではないと常日頃から感じております。でも楽しむためには汗を流さなければならない、成長のための努力を惜しんではならないとそんなことを考えながら日々の委員会を運営して参りました。

 

2.当委員会の活動方針

 

当委員会は、少子・高齢化やインターネットの発達と携帯電話の普及に伴うライフスタイルの変化がもたらした地域社会への帰属意識と地域への関心の低下といった社会的背景を踏まえ、現代そして将来における地域コミュニティの有用性と必要性を検証して参ります。また、東日本大震災において地域コミュニティが果たした役割の重要性と相互扶助の精神の大切さを調査研究して参ります。これらの活動を通じてメンバー一人ひとりの地域コミュニティの再構築に対する関心を高めメンバー一人ひとりの意識変革を促します。

 更に、これらの検証と調査研究の成果を広く札幌の市民に発信して伝達していく事で、札幌のまちの一人ひとりが地域コミュニティの再構築に主体的に参画していくために意識変革を促します。また、子どもたちが、子どもたち同士はもちろん親やその地域の人々とも実際に直接ふれあう機会を提供する事で、地域の人々が思いやりの心をもって接する事ができる地域社会の構築に向けて市民の意識変革を促します。加えて、子どもたちと親と地域の人々が将来に亘って継続的に地域社会の中で実際に直接接する事ができる場を提案する事で地域に住む人々が日々の生活の中でお互いに関心を持ち合い、気にし合い、声を掛け合い、受け入れ合い、手を差し伸べ合う事で明日を担う子どもたちを健やかに育てていく事ができる「ふれあい型」の札幌コミュニティの構築を目指して活動して参ります。」という活動方針のもとで委員会の運動を展開して参りました。

 目指したのは単に「昔は良かった」という懐古主義ではありません。現代の社会背景を踏まえて、どのような地域コミュニティを構築していくのかを模索するのが1年間の担いでした。

 委員会メンバーで目指したのは、「ふれあい型コミュニティ」の構築です。地域コミュニティという非常に幅が広く難しいテーマではございましたが、その中で①防災と②青少年の健全育成にテーマを絞りました。これらのテーマに絞ったのは、人々がインターネットや趣味での繋がりを求めても、どうしても地域コミュニティに頼らなければならないテーマが防災と青少年の健全育成という2つのテーマだというのが委員会の調査研究の結果だったからです。

 

3.当委員会の担当事業

 

その中で、当委員会では以下の事業を構築し、委員会としての1年間の運動を展開して参りました。

 

 ① ブルーアース基金助成金給付事業
 ② 国際アカデミーin札幌 における通訳ボランティア事業
 ③ 八月「札幌コミュニティ構築」例会
 ④ 十月特別事業

 

 地域コミュニティ構築の関係で主軸となったのは、八月「札幌コミュニティ構築」例会と十月特別事業でした。詳細は各事業報告の方で報告させていただきますが、八月「札幌コミュニティ構築」例会では地域防災の観点から地域で繋がる為のアイデアを模索し、十月特別事業では地域における青少年の健全育成の観点から地域で繋がる為のアイデアを模索しました。これらの事業を進めていく中で、地域コミュニティの担い手の不足や地域で繋がる為のツールがないということで明るみになり、札幌青年会議所メンバーをはじめとする青年世代が地域コミュニティの担い手になるべく意識変革を進めるとともに、地域で繋がる為のツールを作成し、委員会として発信する事で、将来における地域コミュニティの構築を目指す事を具体的な運動の方向と選定致しました。

 

4.当員会の運動の成果

 

最終的には、①札幌JC版防災すごろく、②ワールドカフェ実践ツール、③青少年健全育成マニュアルの3つを柱とする「地域コミュニティ活性化ツール」を考案し、十月特別事業において広く札幌市民に発信いたしました。地域コミュニティ活性化ツールについては、2013年度社団法人札幌青年会議所のホームページでもダウンロード可能となっておりますので、地域コミュニティ活性化の為のツールとして、今後も広く札幌市民に活用頂ける事を願っております。
 

 1年間有り難うございました。