ブルーアース基金助成金給付事業報告
日 時 2012年 3月 1日(木)~
2012年10月 6日(土)
担当委員会 札幌コミュニティ構築委員会
【公益性に関わる事項】
(1)「公益目的事業」該当項目:
19.地域社会の健全な発展を目的とする事業
(2)上記の項目を実現する事業実施において注力する点
まちづくり及び人づくりを目的として活動している他団体への金銭給付を通じて、その活動を支援します。
【参加対象者及び人数】
なし
【事業内容】
(1)2012年度ブルーアース基金助成金申請団体の募集
札幌のまちづくりに携わる市民団体の活動又は運営等に有効的に活用していただく為、ブルーアース基金
助成金事業の申請団体を募集いたしました。
① 申請資格
2012年度ブルーアース基金テーマに沿った事業を行う団体である事にいたしました。
② 申請方法
申請用紙は、札幌JCホームページでのダウンロード、又は札幌JC事務局、NPOサポートセンター、
ちえりあの受付で入手いただき、事務局への郵送若しくは電子メールにて申請いただきました。
③ 申請受理
申請団体への申請受理通知を電子メール、FAX又は電話連絡にて行いました。
④ 助成内容
Ⅰ 助成金の総額は500万円を上限としました。
Ⅱ 複数の団体へ給付する事としました。
Ⅲ 助成団体数の上限は設定いたしませんでした。
(2)給付団体および給付金額
① 団体名 社会福祉法人北海道いのちの電話
代表者 南 槇子
住所 札幌市中央区北1条東1丁目3番地
区分 運営費
運営名 自殺予防いのちの電話相談員の研修費用
申請金額 250万円
給付金額 200万円
② 団体名 特定非営利活動法人CAN
代表者 寺田 英司
住所 札幌市中央区北15条西15丁目1番14号
区分 運営費
運営名 人件費・旅費交通費等
申請金額 100万円
給付金額 70万円
③ 団体名 あったかい道
代表者 湊 陽補
住所 札幌市中央区南8条西2丁目市民活動プラザ星園201
区分 事業費
事業名 「北海道の安全な食文化を被災避難者へ伝えるプロジェクト」事業
申請金額 60万円
給付金額 60万円
④ 団体名 一般社団法人メンタルサポートセンター
代表者 近江 弘
住所 札幌市中央区大通西16丁目1‐13 けいほくビル10階
区分 事業費
事業名 「東日本大震災ハーメルンプロジェクト in Poccия(ロシア)」事業
申請金額 100万円
給付金額 70万円
⑤ 団体名 さっぽろ市民ミュージカル実行委員会
代表者 金田一 仁志
住所 札幌市中央区南3条西5丁目1-1 NORBESA4階
区分 事業費
事業名 さっぽろ市民ミュージカル第6回公演事業
申請金額 100万円
給付金額 70万円
⑥ 団体名 特定非営利活動法人北海道コミュニティシネマ・札幌
代表者 中島 洋
住所 札幌市中央区狸小路6丁目南3条 グランドビル2階
区分 事業費
事業名 子ども映画制作ワークショップ2012事業
申請金額 30万円
給付金額 30万円
(3)選考経過
① ブルーアース基金助成金の申請書を運営費と事業費の二種類作成し募集を行い、申請団体から
各々必要とする書式にて申請書類を提出していただきました。
② ブルーアース基金助成金に申請いただいた各諸団体の資料を運営費と事業費に分け、ファイリング
したのち事前に審査委員にお届けいたしました。
③ 第1回審査委員会において審査委員の顔合わせ、及びブルーアース基金の趣旨と理事長所信、
本年度の審査方法の方向性を説明し、今後の審査の流れについて説明させていただきました。
④ 対内審査を実施し22団体(事業費13団体、運営費9団体)を選定いたしました。
⑤ 第2回審査委員会において、各受賞団体からプレゼンテーションと、審査委員との間で質疑応答を
行っていただきました。
⑥ 第3回審査委員会までに、各審査委員から5団体を目安に絞り込みを行っていただきました。
第3回審査委員会にて給付団体及び給付金額が決定いたしました。
(4)事業の流れ
2011年12月 1日 ブルーアース基金助成金申請要項(案)の検討開始
12月20日 協議上程
2012年 1月24日 審議上程
1月30日 広報印刷物発注
3月 1日 申請受付開始・広報印刷物配布開始
5月31日 申請受付締切
8月27日 審議上程(授与団体)
10月 6日 授与式
11月26日 報告上程
【事業実施による効果】
(1)2011年度社団法人札幌青年会議所まちづくりネットワーク構築委員会が制作したまちづくりデータベースを活用して作成した配布先リストを用いてポスター・チラシを配布し、札幌JC発信委員会と連携しながら広報活動を行った結果、83のまちづくり団体から申請をいただく事が出来ました。
(2)本事業を通じ市民のまちづくり運動を支援する中で、まちづくり運動を活性化させる事の意義と重要性を認識する事が出来ました。
【運営上の問題点】
従来は行っていなかったFacebookとTwitterを用いた告知広報活動を行いましたが、FacebookとTwitterを用いた告知広報活動の成果を十分に検証する事が出来ませんでした。
【今後の課題】
チラシ、ホームページへの掲載、Facebook、Twitter、フリーペーパーへの掲載等複数の媒体を用いて告知広報活動を行う場合には、申請書に申請のきっかけになった媒体を特定する質問を設定するなど、それぞれの告知広報活動の成果を効果的に検証する方法を検討する事が必要です。
【委員長所見】
札幌には現在2000を超えるNPOなどの市民活動団体があるといわれます。その中には資金面の問題により十分な活動が出来ないという悩みを抱えている団体が多数あります。ブルーアース基金助成金給付事業は札幌青年会議所が金銭給付を通じてそれらの団体の活動を支援するという本当に素晴らしい事業だと思います。資金を援助するから素晴らしいわけではありません。担当委員会でブルーアース基金給付事業に関わると、本当に多くの事を学べます。支援という形をとりますが、アイデアや想いやノウハウなど、学べる点は数限りなくあると思います。そして、審査委員会です。審査委員の方の議論や視点は鋭く、また、札幌青年会議所の外部でまちづくりの第1線で活躍している方々の貴重な意見を聞く事が出来る機会はそんなにあるわけではございません。そういった意味では、審査委員会に参加して下さった方は今年も大きな成長の糧を得る事が出来たのだと思っております。
さて、本年度は初めての試みとして対内審査を行いました。対内審査の方法は委員会中にフォロアーメンバーの数名から出たアイデアが発端でした。委員会で是非取り組もうと言う事でスキームを検討しました。対内審査については、受賞団体の選考過程にメンバーの意見を反映させる事でメンバーの積極的な参画が出来た点は良かったと思いますが、対内審査の選考過程や選考理由を十分に審査委員会に伝える事が出来なかった点で工夫の余地もあったのではないかと思います。是非それらを踏まえて次年度の担当委員会では十分に検証していただきたいと思います。また、審査委員の数も減らしました。その事により、審査委員の個性が発揮され、また審査委員会自体もスムーズに進み、効果があったと思っています。さらに、本年度は第2回審査委員会を受賞候補団体のプレゼンテーションという形で進行させていただきました。受賞候補団体のプレゼンテーションについては、審査委員の大半からは直接生の声が聞けるから良い方法だと言う意見をいただきましたが、受賞候補団体を呼び出すのはどうかとか、自分たちで足を運んで取材する方が青年会議所らしいのではないか、といった意見もいただきましたので、次年度の担当委員会では十分な検証が必要だと思います。
最後に、応募いただいたまちづくり団体の皆様、審査委員の皆様、対内審査に協力いただいたり、審査委員会にオブザーブ出席してくださったメンバーの皆様、本当に多くの方に支えられて全三回の審査委員会を終える事が出来ました。ありがとうございました。