常任理事/札幌のビジョン創造室室長 田﨑 秀明

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常任理事/札幌の未来創造室室長 田﨑 秀明

 2011年に発生した東日本大震災を受け、日本中が国難とも言える状況の中、国民が「復興」するという気概をもって2012年はスタートいたしました。我々社団法人札幌青年会議所におきましても、青年経済人の団体としてこれからのまちの為、人の為、そして未来の子供たちの為に先頭に立って本年の活動を展開してまいりました。

【室として】

 札幌のビジョンを創造するという点においては、まず「現在最適」の判断に基づいていては将来のあるべき展望を見いだすことはできないという提起を起点にして室をスタートさせました。よって、すべての判断指標を「将来最適」にシフトチェンジすることで、札幌の未来へ向けたあるべき姿(ビジョン)を創造していくことができると考えました。これにより室に設置された未来リーダー創造委員会と札幌のコミュニティ構築委員会では、まずは我々が青年経済人として札幌の未来を明るく豊かにする為の自己訓練の必要性を、そして、現代の社会背景を踏まえた時代に適したふれあい型地域コミュニティの必要性がそれぞれ委員会の基本方針として定められました。

【未来リーダー創造委員会】

 年頭に室で担当した新年交礼会を皮切りに3月と9月の事業を柱として一年間運動を展開いたしました。それぞれに未来志向を持ち合わせた企業のリーダーをお招きし、リーダーの掲げる思考や理念が経営を通して現実化することで、企業の利益のみならすそこに賛同する人の成長や、如いてはその周辺のまちや地域の発展までにも影響が及んでいく事例を紹介、発信することで青年の意識変革を促すことができました。

【札幌コミュニティ構築委員会】

 年頭に室で担当した新年交礼会を皮切りに8月、10月の事業、そしてブルーアースの給付事業を担当いたしました。当委員会では、委員会発足当初よりこれからの札幌におけるコミュニティの必要性や有用性を訴える為に、地域住民が今、何を考え、何を必要としているのかという部分を徹底して検証することに力点をおきました。ここから見いだした結果を広く市民に発信し、地域コミュニティの更なる醸成を図る目的で「地域コミュニティ活性化ツール」を作成し、各地域にツールを広げることで市民がふれあう機会を創出し、地域の問題解決を可能といたしました。

【最後に】

 本年度、両委員会ともそれぞれの問題や担いに本当に真摯に向き合って一年間運動を展開していただきました。メンバー一人ひとりの意見を細やかに汲み取って事業に反映し、展開していくその様は、民主的な組織運営のあるべき姿を改めて私自身勉強させていただきました。本年度の運動成果は間違いなく次年度へと力強くつながっていくものと思います。木下委員長と奥山委員長には心より感謝申し上げます。