専務理事 佐藤 光展

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専務理事 佐藤 光展

 脈々と続く伝統ある札幌青年会議所の専務理事という役職を受けさせていただきました事に、深く感謝申し上げます。

 2013年一月「通常総会」にて私の専務理事としての役職は解かれました。

 思い起こせば2011年6月、小さな居酒屋のカウンターで2人日本酒を飲みながら、林理事長はきらきらした目で私を見据え、自らの未来予想図を語りました。その時の熱意と情熱に魅了されると共に私の心が共鳴し、動かされた事を今でも鮮明に覚えており、私はその場で2012年度社団法人札幌青年会議所の専務理事を受けさせていただきました。

 この時の判断が、後に自己の成長に繋がり、かけがえのない多くの経験に繋がる事はまだわかりませんでした。

 皆様は専務理事という役職をどのように思われているでしょうか。よく「理事長の女房役」とか「LOMの組織運営における最高責任者」などと言われる事がありますが、私はこう思います。理事長が「太陽」であれば専務理事という役職は「月」なのです。

 太陽は、空気の流れを作り出し、海流を駆動して水を蒸発させ、そして植物に吸収されて穀物を作り、森林を育てる。そして過去の太陽エネルギーは石炭や石油として地下に貯蔵され、人々は今それらを掘り出して熱原料として使用している。

 太陽の周りを水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、冥王星、海王星の様々な惑星が回っていているのと同時に地球の周りを衛星の月が回っています。月が衛星として各惑星の動きを掌握しており、各惑星の衝突などが無いように見守っています。

 そして夜に月が輝いて見えるのは太陽の光を受けて反射して明るく見えるのです。

 太陽はいわば象徴であり、人類にとって必要不可欠な存在なのです。

 私はその「象徴」と共に行動する事で多くの「学び」や「気づき」を経験する事ができました。特に自分の経験値を高めたのは国際青年会議所公認プログラムでもある「第25回国際アカデミーin札幌」です。

 世界数十カ国の青年会議所メンバーが札幌に集結し、恒久的世界平和という壮大なテーマを実現するべく開催する国際アカデミー。

 この事業を構築する為、仲間と時間を共有し、議論する中でぶつかり合い、励ましあい、泣いたり、笑ったり・・・時には委員長に怒鳴った事もありました。

  まさに「喜怒哀楽」全ての感情をさらけ出し、魂のぶつかり合う会議を数十回行いました。

 責任ある立場として「第25回国際アカデミーin札幌」の開催が迫るごとに何とも言えないプレッシャーで精神が研ぎ澄まされていった事を覚えています。

 私は「第25回国際アカデミーin札幌」の開催を通じて、昔見た「タイタンズを忘れない」という映画を思い出しました。

 この映画は人種差別が渦巻く1971年に、教育改革によりヴァージニア州に生まれた白人黒人混合の高校フットボールチームの選手達が最初は衝突しながらも、同じ目標を共有し、一人ひとりの出来る最大限のプレーを通じて徐々に分かり合い、周囲の人々をも巻き込みながら、奇跡を起こしていくという作品です。

 このような人生を左右する経験は専務理事を受けたからこそだと思います。

 確かに専務理事という役職は最も忙しく過酷です。しかし、時間という代償を払う事によって得た成果は払ったものの何倍もあり、お金では買えない成長という報酬を得る事ができました。

 成長は成功の果実!青年会議所の醍醐味は専務理事です!皆様も専務理事を目指して青年会議所運動に邁進していただきたいと思います。

 事務局長、委員長をはじめとするメンバーの皆様、2012年度は数多くの担いがあり、林理事長の掲げるビジョンを具現化するのは大変だったと思います。この1年で経験した事を2013年度以降にも生かしていただき、自らが掲げるビジョンの自己実現に向けて進んでください。

 三役の皆様、専務理事としての役職が終えられたのは、皆様が暖かい心で接していただいた事に尽きます。本当に頼らせていただきました。

 この1年9ヶ月間のご支援、ご協力に感謝いたします。10年、20年、30年、40年経っても2012年度札幌青年会議所の運動の話に花を咲かせお酒を酌み交わしたいと思っております。

 最後になりますが、林理事長、2012年度専務理事を任命していただきましてありがとうございました。

 私は林理事長だからこそ専務理事を受けさせていただいたんです。全国各地の各種大会や事業に同行させていただき多くの事を学ぶと共に貴重な経験をさせていただきました。

 本当に本当に感謝でいっぱいです。誠にありがとうございました。