理事長 中村 悌也

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理事長 中村 悌也

 

北海道本府が置かれてから147年を迎えた2016年。北海道、札幌市と共に歩んで
きた札幌青年会議所が創立65周年を迎えたこの年に、第65代理事長を務めさせていた
だきました。
これまで、周年事業は、市民へのメッセージを込めてインパクトに富んだ事業を行って
きました。私は2005年に入会以来、3度目の周年事業を経験することとなりました。「い
つの時代も若者は挑戦者なのである。失敗しても良いではないか。失敗することは何も格
好悪いものではない。社会を変えようと不断の努力で撒いた種は、いつの日か温かい応援
の下に芽を出すのである。我々が撒く未来の種が、芽を出す日まで、直向に汗を流すので
ある。」と理事長所信に込めた想いは、図らずも発災した熊本地震被災地域の児童を札幌に
招聘するという事業に結び付きました。ひとは常に次代に向けて生きてゆく。この事業を
契機に、助け合いという共感の輪につながり、地域を超えた共助関係を築く礎になったと
確信しています。
全国大会招致に向けた試みは、招致理念にある「開拓者精神」とそれを取り巻く札幌の
現状分析から始まり、メンバーが一丸となって取り組むことができました。これ以上の汗
を流せないくらい全力で駆け抜けたこの一年を象徴するミッションは正しく、未曽有の挑
戦たる招致運動に尽きると私は思います。人は一人では生きられない。だからこそ集うの
であり、その「集の力」は必ずや2020年の全国大会実現につながると信じてやみませ
ん。
では、札幌青年会議所を彩るアイデンティティとは何なのか。それは、直向に汗を流す
ことのできる目標に邁進し、市民が共感する場づくりということが私のJAYCEEとし
て得た結論です。共感経済の礎である社会起業家の育成そして市民がもつ魅力の褒賞、次
代の潮流を丁寧に分析しながら、札幌の未来を創造するリーダーを思い描き、体現した取
り組みは、必ずや将来当然のように札幌市民の生活に息づいていると期待しています。ま
ちを創るのはひとです。メンバーの和をもって、その軌跡を広く市民に発信する、そして
公益社団法人日本青年会議所、そして北海道地区協議会との連携をさらに深め、共に歩ん
でいく信頼関係を構築することは、この札幌青年会議所をさらにたくましい存在へとシフ
トさせていくものと思います。また、これらの事業展開を支えるために、青年会議所の活
動が市民から愛される組織へ成長するよう規範意識を育み、公平公正かつ民主的意思決定
を図りながら日々運動してきたことも忘れてはならない大切な取り組みであったと思いま
す。
理事長として、一年間最も大切にしてきたのはひとの「想い」であります。これは私の
人生で最も大切にしていることと同じであります。
結びとして、理事長所信でもお伝えいたしましたが、一年間の想いを込めてこの言葉を
贈ります。
一所懸命に打ち込んでいる青年の姿は美しい
あなたが起こした行動は、必ずや未来のSAPPOROにつながっている
限られた時間の中で進む道は、無難な道より多難な道を選びたい
その道は、昨日の自分よりも大きく成長させてくれると知っているから
「夢」を描き、新しいことに取り組もう
素晴らしい仲間と共に
大好きな人に、胸を張って伝えることが出来るように
いつの時代でも挑戦者であり続けるために
夢や希望が溢れるまちSAPPOROの創造
2016年度 共に運動を進められたことに感謝!