創立65周年記念特別事業

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創立65周年記念特別事業 事務局長 中山 寿志

 

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【総括】

これまで先輩諸氏が不断の努力で長きに亘り紡いでこられた札幌青年会議所が65周年
を節目とし、次代を担う子供たちと共に活気に満ちたSAPPOROの新たな方向性を指
し示すべく、メンバー一丸となって計画を進めてまいりました。その一方、4月14日に
発災した平成28年熊本地震の被害状況に鑑み、一時は事業計画を見直すことも視野に入
れる中、被災地に向けた物的な支援の他に何が出来るのかをメンバー全員が自問自答し、
「被災地児童に夏休みの思い出を作ってあげたい。」との思いに至り、本事業の一環として
札幌ホームステイ事業を計画いたしました。本事業が子供たちにとって地域を超えた相互
扶助精神と豊かな価値観の醸成につながるとともに、札幌ホームステイ事業に参加してい
ただいたホストファミリーと被災児童及び保護者様の恒久的な親交関係になることを切に
願っております。
【担当事業】
創立65周年記念特別事業
【事業の様子】
創立65周年記念特別事業並びに札幌ホームステイ事業
①創立65周年記念特別事業
Ⅰ.キッズダンス、太鼓演奏、DJプレイによる単独及びコラボパフォーマンス
札幌を拠点に活動するダンススタジオ、風雪太鼓、DJ TAMA氏にご協力いた
だき、各々のもつ魅力とコラボによる新たな魅力を発信していただきました。
Ⅱ.子供みこし渡御
 
伝統文化であるみこしを参加者全員で渡御し、活気や活力を体感するとともに、ま
ちとひととの一体感を共有していただきました。
Ⅲ.七夕飾り
8月7日は、七夕ということもあり、短冊に様々な願いを記入していただきました。
そして、短冊を現地に設置する笹にくくりつけ、参加者の夢や希望を展示しました。
また、自身の願いの他に、まちの発展や被災地の復興を願う機会を創出しました。
Ⅳ.飲食・物販ブースの出店
2丁目会場内にて、飲食を中心とした物品の提供をしていただきました。
Ⅴ.復興支援ブースの出展
平成28年熊本地震の募金活動を行いました。また、被災地に思いを馳せた内容を
記載していただく短冊コーナーを併設いたしました。
札幌市の課題を調査したアンケートによると、市民は1位から5位までに「少子高齢
化」「防災」「地域活性化」を課題にあげております。そこで、地域コミュニティの形
成を図ると同時に、活気と活力が漲るまちづくりを進め、地域の活性化を加速させるべ
く、創立65周年記念特別事業を開催しました。本事業は札幌中心部の歩行者天国にて、
市民に向けて新たな相互交流の場を設け、来場者にまちとひととの魅力を感じていただ
きました。また、体験型の設えを用意し、実際に参加することで、活気や活力を体感し
ていただき、コミュニティが持つ一体感を共有していただくとともに、地域活性化の一
助としていただきました。市民が本事業に参加することで、市民一人ひとりが能動的な
運動を展開する意識を醸成し、夢や希望が溢れる地域社会の創造に向けた第一歩を踏み
出しました。
②札幌ホームステイ事業
Ⅰ.期間 2016年8月5日~8月8日
Ⅱ.参加者児童 熊本県阿蘇市より10名、大分県別府市より10名
Ⅲ.ホストファミリー 札幌青年会議所関係者のうち小学校高学年の児童のいる家庭
Ⅳ.市内観光場所 札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会、大倉山展望台、大倉山
ウィンターミュージアム、羊ケ丘展望台
平成28年4月14日熊本県を震源とする平成28年熊本地震が発災しました。これ
までに余震が1000回以上を数え、未だ安心して生活することもままならない状況に
ありました。被災地を調査すると多くの皆様が、震災後の子供に起きるPTSD(心的
外傷後ストレス障害)を懸念されておりました。そこで、震災を経験した被災地の子供
たちを札幌にお招きし、夏休みの思い出を紡ぐと同時に、心のケアを通じて少しでもス
トレスを解消し、精神的な安定をもたらす機会を創出しました。また、札幌市民と被災
地域児童がホームステイを通じて、お互いを尊重し、交流することで信頼関係が生まれ、
人間性や社会性を育むことにつながりました。そして、互いのおもいやりが相互扶助の
関係を構築し、笑顔溢れる地域社会の創造に向けた原動力を高め、夢や希望が溢れるま
ちを創造しました。