理事長 竹原 慎雅

理事長 竹原 慎雅

理事長 竹原 慎雅

 

 本年度は「誰もが安心して暮らせる、思いやりと魅力が溢れるまち札幌の創造」を基本理念とし、つなげよう!創始の志と未来への想い~踏み出す一歩が明日を創る~をスローガンに掲げ、様々な運動に取り組みました。

 

【企業と都市の未来像を描き、誰もが安心して暮らせるまちの創造を目指した運動の実践】

 これからの時代における企業は経済活動を通じての地域貢献だけではなく、企業の社会的責任を広く果たしていく中で社会的な課題解決にも取り組むことが必要であり、多様な人材の活用をはじめ働きやすい職場環境づくりや個人のスキルを最大限に活かしていくことで、社会からの期待に応え続け、地域に必要とされる企業の未来ビジョンを事業、またインターネットTVを通じて発信させていただきました。

 また、少子高齢化が進むなかで人口の減少が予測される札幌において、愛することのできるこれからの都市とはどのようなものであるかを、市民の方と共に調査・研究して参りました。特に次代を担う若い世代である市内および近郊の大学に通う学生に参画いただき、「未来の都市環境」をテーマに検討会の開催をはじめ、コンペディション形式による作成したパネルの発表では斬新なアイデアやまちづくりへの関心や意識の変化に驚かされました。これからも学生間や企業とのネットワークを広げながら活動の輪が広がっていくことを期待します。

 

【地域のつながりと魅力を高め、活力あるまちの創造を目指した運動の実践】

 東日本大震災から学び、気付かされた思いやりや助け合いの精神、そして人と人との絆の大切さ。

市民一人ひとりが地域の一員であるという帰属意識を高め、「つながり」を育む運動として市民と共に

「絵本」を制作し市内各所に寄贈すると共に、子どもたちへの読み聞かせをはじめ親子、地域の絆の大切さを伝えて参りました。

 また、身近な地域に潜在する資源を引き出し、磨きあげて発信することで、新たな札幌の魅力を高めようと、東区にある「札幌丘珠空港」にスポットを当て、空港の活性化について取り組んで参りました。丘珠研究会をはじめ様々な団体、有識者との協力により、空港の新たな活用と期待される効果は多くの市民にもご賛同いただき、各種メディアにも取り上げられました。今後も更なるまちの発展に向けて、市民の皆様と共に「地域のたから」を創り上げていきたいと考えます。

 

【札幌に住む日本人としてのアイデンティティを構築し、国際都市の創造を目指した人材の育成】

 世界的な競争と共生が進む現代社会において、札幌のまちに住む日本人としてのアイデンティティを保ちながら、多文化を受け入れ、新しい価値を創造する能力を養い、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識をもった人材を育成するために、「世界を知る」「日本・札幌を知る」「交流する」の要素をキーワードに市内の大学、JICA北海道のご協力をいただきながら、セミナーをはじめタイへの渡航による交流プログラムの開催を実施し、学生たちに体感いただくと共に特別事業を通して、自身の意識変化やグローバルな人材育成の重要性について多くの市民に発信いたしました。

 国際都市「SAPPORO」の創造に向け、このような人材が一人でも増え、私たちの地域の発展に寄与いただけることに期待いたします。

 また、本年度は我々(社)札幌青年会議所の姉妹JCの一つである東大邱青年会議所(韓国)との姉妹JC締結40周年という記念の年でありました。東大邱青年会議所の現役メンバーとOBの先輩諸氏を札幌にお迎えし、記念式典並びに記念事業の開催を通して1974年から続く交流の歴史を振り返ると共に、相互の友好を深めさせていただきました。本年度を機に我々が推進する民間国際交流の一つとして、今後更なる発展につなげて参ります。

 

 結びになりますが、本年度も我々の運動に深いご理解と多大なるご協力を賜りました関係諸団体の皆様をはじめ、例会、事業等にご参画いただきました市民の皆様に厚く御礼申し上げますと共に、ご指導、ご高配賜りました先輩諸氏に心より感謝申し上げます。