四月「四月特別事業」開催報告

【事業の様子】
 
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image001.jpg日   時 2013年 4月23日(火)18:31~20:30

場   所 札幌市教育文化会館 小ホール

担当委員会 未来の企業創造委員会

 

 


委員長 油矢 紗也香 

【公益性の有無】

 (1)「公益目的事業」該当項目

  14.男女共同参画社会の形成その他のより良い社会の形成の推進を目的とする事業

  19.地域社会の健全な発展を目的とする事業

 (2)上記の目的を実現する事業実施において注力する点

  14.女性の就業を促進することにより、より良い社会の形成に寄与する。

  19.これからの企業のあり方を理解していただくことによりまちの発展に寄与する。

 

【参加対象者及び人数】

 参加者数             238名             

   内訳  対外参加者:     127名(男性74名 女性53名)       

       対内参加者:正会員  109名(参加率67.3%)       

             特別会員    2名       

 

【事業内容】

(1)開催当日の進行内容

①委員会プレゼンテーション1

 札幌市の経済状況・労働力人口・企業の状況など統計と調査結果を紹介しました。また、事前に(社)札幌青年会議所のメンバー企業と札幌市在住の社会人女性の方々を対象に行ったアンケート結果を紹介しました。

②討論会

  進行役を中心に、行政、士業、研究者、企業、女性の各々の立場からテーマに沿って議論していただきました。

 Ⅰ.テーマ  札幌の企業がすべきこと

 Ⅱ.目的    札幌市の経済状況や取り組みについて議論していただくことにより企業が進むべき方向を見出します。 

 Ⅲ.内容

  ⅰ.札幌の企業の特徴について

  ⅱ.少子高齢化にともなう札幌経済の行方について

  ⅲ.女性の就業について

  ⅳ.経営者と雇用者両方の立場から考える、やりがいのある仕事とは

  ⅴ.働く環境(ワーク・ライフ・バランス)の取り組みについて

  ⅵ.これからの企業の将来像とは

 Ⅳ.パネリスト(6名)

  川畑 恵氏   札幌市経済局産業振興部長

  知野 福一郎氏 札幌商工会議所 税制・社会保障委員会委員長

  大平 義隆氏  北海学園大学 経営学部・大学院経営学研究科教授

  川部 紀子氏  社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー

  河野  有美氏  北海道女性起業家rimrim有限責任事業組合代表

  Counseling/Home.K代表

  田澤 由利氏  株式会社ワイズスタッフ 株式会社テレワークマネジメント代表取締役

 Ⅴ.進行(2名)

  千葉 ひろみ氏 AIR-G’エフエム北海道 営業編成局編成部長・アナウンサー

  大越 誠之君  (社)札幌青年会議所 副理事長

 ③質疑応答

  参加者1名から田澤氏への質疑応答がありました。

 ④委員会プレゼンテーション2

  本事業のまとめを映像にてご覧いただきました。

 ⑤アンケート記入

  参加者の皆様に、本事業についてのアンケートに記入していただきました。

  

(2)開催当日のスケジュール

 18:00 開場(受付開始)

 18:31 開会

 18:32 理事長挨拶

 18:37 委員会プレゼンテーション1

 18:45 委員会プレゼンテーション1終了

 18:47 討論会

 20:21 討論会終了

 20:22 質疑応答

 20:26 質疑応答終了

 20:27 委員会プレゼンテーション2

 20:28 委員会プレゼンテーション2終了

 20:29 アンケート記入

 20:30 閉会

 

【開催目的の実現と成果】

(1)事業前である4月19日に、内閣府より安倍晋三首相の「成長戦略スピーチ」が発表されました。その中で、女性の活躍が「成長戦略」の中核をなすとのスピーチがあり、委員会プレゼンテーション1に映像を盛り込むことで、参加者に関心を高めていただくことができました。

(2)委員会プレゼンテーション1において、札幌市の経済に関する統計調査や、事前アンケート結果・企業の現状・問題点を紹介することにより、参加者にまちの経済状況を認識していただくことができました。

(3)討論会では、テーマに沿って各々の視点でパネリストからお話しいただいたことで、多くの参加者に企業の発展に向けた課題への理解を深めていただき、主体的に行動していただくきっかけとなりました。

(4)本事業を通じて、一人ひとりが仕事と生活をバランスよく両立させるとともに、男女共に働きやすい職場環境の整備の重要性を理解していただくことができました。

(5)未来の企業の創造に向けて、女性の社会進出の重要性を参加者一人ひとりに考えていただく機会となり、今後の運動の発展につながる事業を開催することができました。

 

【今後の課題】

(1)  事業直前に、事前申し込み者には電話やメール連絡を行うなどの工夫が必要です。

(2)  後方の席でも見えるように、文字数や情報が多い映像については、クローズアップをする・文字数を減らすなどの工夫が必要です。

(3)  討論会形式で事業を行う場合には、出演者が討論できるよう、事前に各々の考え方の違いをヒヤリングした上で進行台本を作成する必要があります。

(4)  今回の指摘を真摯に受け止め、メンバー一人ひとりが青年経済人としてのマナーを理解し、青年経済人としての品格ある行動を徹底する必要があります。

(5)  事後アンケートには、参加者の属性など立場がわかるような項目と、本事業に参加したきっかけを問う設問を記載する必要があります。

(6)  開会前にアンケート記入への徹底的な声掛けや、アンケート用紙は封筒の中に入れず手渡しにするなど、アンケートの回収率を高めるための工夫が必要です。

  

【委員長所見】

 四月特別事業開催にあたり、新年交礼会と並行して予定者段階からスタッフとともに準備を進めてまいりました。討論会開催を決定するに至るまで、札幌市の関係各署を始め、札幌商工会議所、北海学園大学など多方面に渡り皆様には多大なるご協力をいただきました。

「これからの企業のあり方」とは何か、調査・研究からスタートし、スタッフとともに多くの時間を費やし分析してまいりました。それにより、如何に自身の知識や学びが不足しているかを、気付かされました。私自身が札幌の現状を良く知り、様々な業種の企業が変革を遂げなければならない現状を認識してもらうこと、これらの状件を満たすべく、多くの方のご意見をいただけるよう出演者を8名といたしました。討論会を進行いただいた千葉氏をはじめ、委員会で考えた進行通りに進むよう、個別の打合せ、全体打合せや資料配信など連絡を密に取り準備をいたしました。事前準備やリハーサルをしっかりと行えたおかげで、本番は時間どおりスムーズな進行となり、出演者や各役割を全うしてくれた委員会メンバーにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。その反面、限られた時間の中で十分にお話していただけたのか、参加者にどこまで意識醸成できたのか、もう少し委員会として女性の社会進出への方向性を打ち出しても良かったのではないかと、私自身考えさせられました。そして、アンケートを通じて、ワーク・ライフ・バランスの重要性は理解いただけたものの、女性の社会進出に向けてまだまだハードルがあることが分かりました。事業を通じて出演者や参加者から、札幌にはもっと多くの可能性があり、まちを良くしていこうと思う方が多く存在するのだと学びました。

今後は、九月例会に向けて、当委員会としての「未来の企業のビジョン」を構築し広く対内外に発信できるよう、さらに調査・研究を重ねて行きたいと思っています。社会が抱える問題をどのように企業が解決していけるのか、経営者としても「未来の企業創造委員会」とともに成長していける機会となりましたことに、改めて感謝いたします。

最後に、多数ご参加くださったメンバーの皆様、ご協力いただいた関係諸団体の皆様、そしてご参加いただいた全ての皆様に、心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。