十月「特別事業」開催報告

 

日   時 2012年10月 6日(土)

場   所 札幌グランドホテル

担当委員会 札幌コミュニティ構築委員会

 

 

【公益性に関わる事項】

 

(1)「公益目的事業」該当項目:

 7.児童又は青少年の健全の育成を目的とする事業

 9.教育、スポーツ等を通じて国民の心身の健全の発達に寄与し、又は豊かな人間性の涵養を目的とする事業

19.地域社会の健全な発展を目的とする事業

(2)上記の項目を実現する事業実施において注力する点:

 まちづくり及び人づくりを目的として活動している他団体への金銭給付を通じて、その活動を支援する。

 

【参加対象者及び人数】

 200名 

 市 民 124名

 正会員  76名(出席率46.3%)

 

【事業内容】

 

(1)第一部ブルーアース基金助成金授与式

 ①札幌青年会議所・ブルーアース基金PR(2分)

  市民に対してブルーアース基金助成金給付事業に関する説明を行いました。

  映像を用いてブルーアース宣言から現在まで流れと当基金の目的を市民に発信しました。

 ②2012年度ブルーアース基金助成金授与(18分)

  2012年度の申請状況と審査の過程及び給付団体の発表を行いました。

  受賞団体代表者より一言PRをいただきました。

(2)第二部

 ①オープニング映像

  八月例会までに委員会で取り組んできた内容を紹介し本特別事業に繋げる為のオープニング映像を流しました。

②基調講演「いのちを繋ぐ地域の力」

 Ⅰ.講師 石原 伸司氏

 Ⅱ.内容

 青少年の健全育成の観点から日ごろから構築すべき地域コミュニティの重要性について参加者に伝えていただく事が出来ました。

③パネルディスカッション

 Ⅰ.テーマ

 地域コミュニティの重要性

 Ⅱ.パネリスト

 作家 石原 伸司氏

 社会福祉法人北海道いのちの電話 理事長 南 槇子氏

 札幌市清田区青少年委員会連絡協議会 議長 林 進一氏

 Ⅲ.コーディネーター

 社団法人札幌青年会議所 副理事長  千葉 直哉君

 Ⅳ.内容

 地域コミュニティがしっかりと構築されていれば、それだけで救われる命や解決可能な青少年の悩みや窮状は数限りなく存在している事を参加者にわかりやすく伝える事が出来ました。また、命を繋ぐ為に、そして青少年の健全育成の為に、日ごろから構築すべき地域コミュニティの重要性をお話いただき、参加者にわかりやすく伝える事出来ました。

④委員会発表

 Ⅰ.内容

 地域コミュニティが抱える①地域活動の担い手がいない事、②地域コミュニティの活性化の為の手法や効果的なツールが存在しない事といった問題点に対し、八月例会及び十月特別事業までの流れを踏まえて開発した地域コミュニティ活性化ツールの開発経緯、内容、期待される効果といった一連の内容を映像にて発表しました。

 Ⅱ.地域コミュニティ活性化ツールの内容

    ・防災すごろく(大人版・子ども版)

    ・ワールドカフェ実施ツール

    ・青少年健全育成マニュアル

(3)事業の流れ

2012年 5月21日  第1回審査委員会

      5月31日  募集締め切り

      6月 4日  申請状況集計

      6月 5日  対内審査開始

      6月28日  対内審査終了

      6月29日  対内審査候補団体決定

      8月 2日  第2回審査委員会

      8月 8日  予備日(第3回審査委員会)

      8月27日  協議上程

      9月11日  講師打ち合わせ

      9月26日  審議上程

      9月27日  HOTMAIL配信

     10月 6日  実施

     11月26日  報告上程

(4)開催当日のスケジュール

13:00  受付開始

13:30  開会

13:31  理事長挨拶 社団法人札幌青年会議所 理事長 林 将告君

13:33  第一部開始

13:33  社団法人札幌青年会議所ブルーアース基金PR映像

13:34  ブルーアース基金助成金授与式

13:52  第二部開始

13:53  オープニング映像

13:55  講師入場・紹介

13:56  基調講演

14:56  パネルディスカッション

 パネリスト

  作家 石原 伸司氏

  社会福祉法人北海道いのちの電話 南 槇子氏

  札幌市清田区青少年委員会連合会連絡協議会議長 林 進一氏

 コーディネーター

  社団法人札幌青年会議所 副理事長 千葉 直哉君

15:26  委員会発表

15:30  閉会   

 

【事業実施による効果】

(1)基調講演及びパネルディスカッション並びに委員会発表を通じて、参加者に青少年の健全育成の観点から地域コミュニティを構築する事の重要性を認識していただきました。また地域コミュニティ活性化ツールの配布を行い、地域コミュニティの活性化の為の方法を発信いたしました。

(2)金銭給付を通じてまちづくり運動の活性化を行うべく、ブルーアース基金助成金給付による支援を行いました。

 

【運営上の問題点】

(1)石原氏には、委員会としてお伝えしていたメッセージをご講演いただく事は出来ましたが、内容としては同じ話を繰り返しになってしまう事となり予定時間より5分ほど早く基調講演を終了する事になりました。

(2)パネルディスカッションの際に、来場者から質疑をしたいとの希望がありましたが、パネルディスカッション時に質疑を受ける事を予定しておらず、事前にパネリストにも質疑を受ける事を説明していなかった為に、質疑を受ける事が出来ませんでした。

(3)基調講演が5分ほど早く終了した為、パネルディスカッションで時間を調整する必要が生じ、当初打ち合わせていた以外の質問を追加して調整しました。

 

 【今後の課題】

  地域コミュニティ活性化ツールの発信

 

 

【委員長所見】

 かつてはどこの地域でも「地域学校」と呼ばれる地域コミュニティが存在していました。しかし、世の中が便利になり人々の行動範囲が拡がるにつれ、人々は地域での繋がりよりも、インターネットや趣味を通じての繋がりを重視するようになり、それに伴い地域での繋がりは希薄になっていきました。物質的には豊かになったかもしれませんが、地域の繋がりを失う事で人々の心はゆっくりと確実に貧しくなっていっているのかもしれません。そのような問題意識のもと、十月特別事業では青少年健全育成をテーマの1つとして、ふれあい型地域コミュニティの構築を目指すべく本事業の組み立てを行いました。石原氏には、テーマに沿ったメッセージを力強く発信していただきましたが、事前の打ち合わせで話の内容を固め過ぎてしまったせいで、講師の個性を十分に活かした講演とは言い切れない点に、悔いが残りました。事前に打ち合わせを行う事は大切ですが、それによって講師の個性を潰してしまわないように配慮しながら、講師との打ち合わせを行う事が必要だと思います。また、委員会発表では、当委員会の運動の集大成として、地域防災力の強化をテーマとして取り組んできた八月「札幌コミュニティ構築」例会までの流れを踏まえ、地域コミュニティ活性化ツールを発信いたしました。地域コミュニティ活性化ツールについては、特別事業終了後にCD-ROMにして、札幌市を通じて90の連合町内会に配布いたしました。八月「札幌コミュニティ構築」例会における事前調査で浮き彫りになった地域が抱えている問題点である、地域コミュニティの担い手の不足や具体的なツールの不足といった問題点が解決されていく事を願っています。

 最後になりますが、当日ご参加いただいた皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。