三月「特別事業」開催報告
日 時 2012年3月13日(火)
場 所 札幌市教育文化会館 小ホール
担当委員会 未来リーダー育成委員会
【公益性に関わる事項】
(1)「公益目的事業」該当項目:
19.地域社会の健全な発展を目的とする事業
(2)上記の項目を実現する事業実施において注力する点
リーダーの資質を身に付ける事によりまちの発展に寄与する。
【参加対象者及び人数】
参加者数 291名
正会員 114名(出席率 68.6%)
市民 177名
【事業内容】
(1)開催当日の進行内容
企業や組織のリーダーにおいて必要とされる、ビジョン構築の重要性を認識していただく為、横石知二氏による基調講演、そしてパネルディスカッションの二部構成にて事業を開催いたしました。
①委員会プレゼンテーション(3分)
社会問題は、どの時代にも存在しますが、リーダーは、その社会問題を解決する為ビジョンを描き、その想いが人を変え、まちを変える事が出来るというメッセージを込めた映像で来場者に対しプレゼンテーションを行いました。
②第一部 基調講演(69分)
講師に徳島県上勝町における地域の問題について、働き始めた頃に考えた「まちを良くしたい」という想いに基づき“いろどり”事業を創造し、収益を上げながらその問題をひとつずつ解決された手法を下記の5項目を中心にパワーポイントを用い来場者にご講演いただきました。
ⅰ居場所と出番を作る
ⅱ仕事を作る
ⅲ仕組みを作る
ⅳプロデューサーを作る
ⅴ舞台を作る
③第二部 パネルディスカッション(27分)
基調講演の内容を踏まえリーダー論の手法を実践的な内容で議論していただきました。
④質疑応答 (7分)
来場者にTPPによる株式会社いろどりが受ける影響についての質問に対し、横石氏よりお話していただく事で経営は外の環境が変わっても自分自身を磨く事が重要であるという基調講演の内容をより具体的にご説明いただきました。
⑤アンケート (閉会後)
九月例会に向けて来場者にアンケート記入のご協力をいただきました。
(2)当日のスケジュール
18:00 受付開始・開場
18:35 開会
18:36 理事長挨拶 社団法人札幌青年会議所 理事長 林 将告君
18:42 委員会プレゼンテーション
18:45 第1部基調講演 株式会社いろどり 代表取締役 横石 知二氏
19:54 第1部終了
19:55 第2部パネルディスカッション
パネリスト 株式会社いろどり 代表取締役 横石 知二氏
社団法人札幌青年会議所 理事長 林 将告君
コーディネーター 社団法人札幌青年会議所 常任理事 田﨑 秀明君
20:22 第2部パネルディスカッション終了
20:23 質疑応答
20:30 委員長謝辞
20:33 閉会(アンケート記入)
【事業実施による効果】
(1)委員会プレゼンテーションではリーダーとしての原点を喚起し、来場者に対しビジョンを構築する事がまちや人を変え地域の構造が変わる事を認識していただきました。
(2)第一部基調講演で、失敗から学んだ5つの大きな事を中心にビジョン構築の重要性を講話いただいた事で、来場者はリーダーとして企業や組織の運営する際の気づきや学びを得る事が出来ました。
(3)アンケートを取得した結果、ビジョンの構築の重要性について90%以上の来場者に本事業の目的を理解していただきました。
【運営上の問題点】
(1)企業訪問におけるチラシ手交の参加募集については、初動が遅れた事と、訪問が目的となりチラシ配布のみに終わってしまった為に、委員会が見込んでいた数字に達する事が出来ませんでした。
(2)事前の打ち合わせが不十分であった為、パネルディスカッションで発信する内容について、第一部基調講演の中で発信された内容があり、直前で台本を変更いたしました。
(3) 開演時刻間際に参加者が十数名来場されその方々の入場を待った為、開会時間が5分遅れました。
【今後の課題】
(1)チラシ手交の広報戦略については、参加対象者に対し明確に事業の趣旨をご理解いただけるような参加推進活動をする必要があります。
(2)パネルディスカッションにおける内容についての事前の打ち合わせが不十分であったので、講師に講演内容とパネルディスカッションの内容について発信したい内容を委員会の意見として伝え、来場者へ伝えたい内容について重複しないよう打ち合わせをする必要があります。
(3)受付担当者が来場者へ開会時間の告知を徹底し且つ、会場内への誘導に工夫を加える事で開始時刻の遅延を回避する事が可能であると考えます。
【委員長所見】
未来リーダーの育成の動機づけを行う為、葉っぱビジネスを考案し、まちを変えた株式会社いろどり代表取締役社長横石知二氏をお招きし、札幌の企業や組織におけるリーダーや将来リーダーに成り得る札幌市民の皆様にリーダーとしてビジョン構築の重要性を認識していただきました。 徳島県上勝町に赴き横石氏に取材させていただいたお話の中で、横石氏は、まちを良くしたいというビジョンのもと、信念を持って行動した起業家の手腕についてまちの現状を分析し、問題点を洗いそれを解決したいと思い、葉っぱビジネスを考案して、地域住民の意識を変え、まちを変える事に至った経緯について学んでまいりました。
本事業で横石氏に委員会が考えていた事について、講演していただいた事により、市民やメンバーにリーダーとして行動する事についてビジョンを構築して行動する事の重要性を認識していただく事が出来たと考えております。横石氏は最後に「最初に私が気づいたように、自信と、誇りを持って、札幌はいいな、北海道はいいな、うちの会社はいいな、うちの会社で良かったなという事を思ってくれる事がビジョンであり、経営である」と仰いました。私自身もビジョンというものは、わかりやすく端的に伝えていかなければならないものであるという事も気づく事が出来、自分自身も学びの多い事業となりました。今後は、九月「未来リーダー育成」例会に向けて本事業を踏まえて、横石氏が実践された、事業を通じて収益を確保し持続的に社会問題を解決していくリーダーについて、今後研究し、例会の構築を行って参りたいと考えております。
最後になりますが、本事業の開催にあたりご協力いただきました全ての関係諸団体の皆様、メンバーの皆様、そして、委員会メンバーに心より感謝申し上げ所見とさせていただきます。誠にありがとうございました。
【別添資料】