副理事長 森田 宣広

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副理事長 森田 宣広

【総括】
本年度は、「郷土愛溢れる自律したサッポロの創造」を基本理念に運動を展開してまいりました。 私の担当した未来創造室では、どうすれば行政に依存することなく自律した地域環境を構築できるか。私たちが生きる未来であり、次代を担う人たちの未来を少しでも明るい未来にするために、1年間調査研究を重ね、事業を行いました。その結果、超高齢化社会に対応しうる環境構築のためのビジョン、持続可能なエネルギー環境の構築、行政に依存することのない共助社会の構築という、3つの視点からそれぞれに抱える問題に対し、課題解決に向けた事業を行いました。そして、我々で導きだした未来ビジョンや、エネルギー環境について資料として纏め、札幌市へ提言書の提出をすることができました。我々の考える未来ビジョンが、いずれ未来の札幌市の姿となっていることを願っております。
 
【担当事業】
【サッポロの未来創造委員会】
 丸1年を調査研究に費やしたと言っても良い委員会であったと思います。それだけ調査研究を重ねた委員会が辿りついたのは、2030年のサッポロのあるべき姿でした。現在から考えられる2030年のサッポロは、超高齢化が進み、それによる問題が山積している未来であります。そして、その未来は必ず訪れるものであり、覆すことのできない事実であることから、その現実を受け入れながら対応しうる環境を構築するということが必要であると考えました。その結果、全ての問題を受け入れつつ、誰もが明るく暮らせるまちの形とは何か。それは、「札幌版CCRCの実現」であるという結論に至りました。
 
【次世代環境創造委員会】
 エネルギー環境の次代のあるべき姿とは、どのような環境であり、そのためには何が必要なのか。その答えは単純明快であり、それはまさに市民一人ひとりの取組で創り上げていくことができる、「エネルギーロスの削減」であるという答えでした。そして、地域一体となってエネルギーロスの削減を行うために必要な事柄をまとめた、「次世代環境を想像するための提言書」を作成し、札幌市へ提言させていただきました。我々の出した答えが、行政へと伝わり導入されることで、持続可能なエネルギー環境を構築できると考えております。
 
【共助社会確立委員会】
 行政に依存することのない社会を確立するためには、今何が求められているのか。それは、共助の精神を市民一人ひとりが持つことであり、その精神から生まれるアイデアや想いをシステム化し実現することであると考えました。それは、プロボノと言う形でもあり、クラウドファウンティングやローカベスティングなどであるという結論に達しました。まだまだ、日常化されていないこのようなシステムが、共助の精神と相重なり、人のため、地域のため、未来のためのものとなると確信しております。
 
 この3つの委員会が導き出した答えが、「郷土愛溢れる自律したサッポロの創造」に繋がります。 それはまさに、一人ひとりの描く未来であり、次代を担う人たちへのプレゼントであると考えます。勝木委員長、石黒委員長、中目委員長、本当に一年間ご苦労様でした。各委員会のスタッフ、メンバーの皆様にも感謝御礼申し上げます。