本年度の目指す運動

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理事長からのメッセージ

一般社団法人札幌青年会議所 2014年度 基本理念・基本方針

ひとの活力とまちの魅力による夢あふれる札幌の創造

基本理念

ひとの活力とまちの魅力による
夢あふれる札幌の創造

基本方針

  1. ひとの活力によって、まちの魅力とつながりを高める運動の実践
  2. 地域を牽引するたくましい人材の育成
  3. JCの魅力を高め、「信頼」と「感謝」がみなぎる組織の確立
  4. 効果的にJC運動を発信し、おもいやりとルールを厳守する組織運営

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理事長所信 - 一般社団法人札幌青年会議所 第63代理事長 池﨑 潤

はじめに

<strong>一般社団法人札幌青年会議所 第63代理事長 池﨑 潤

 2014年度、札幌青年会議所は、公益法人制度改革にともない一般社団法人として新たな歴史を刻み始めます。この歩みは過去との訣別ではなく、これまで熱い想いをもって運動を展開してこられた諸先輩から、脈々と受け継がれてきた歴史と伝統の積み重ねがあるからこそ踏み出せる一歩なのです。
 いつの時代も、責任世代といわれる我々は、課題と向き合いながら、この地域、そしてこの国の未来を創るために行動し続けなければなりません。なぜなら、現在(いま)、私たちが生きているこの時代は、幾多の困難に立ち向かいながらも、夢を描き、未来を切り拓いてきた先人たちから託されたものであり、私たちには次代へとつないでいく責任があるからです。この国に生を受け、豊かさと平和を享受し、日々生活を送れているのは決して当たり前のことではなく、多くの先人たちが築き上げてきた礎があるからこそであり、この地域があるからなのです。
 今一度、未来への責任と生かされていることへの感謝の念を胸に刻み、夢あふれる札幌の創造に向けて、歩みを進めていきたい。

我々に期待されること

 JCとはどんな団体でしょうか。無限の可能性を自分たちで切り拓き、明るい豊かな社会の実現を目指す、青年の情熱から生まれる果敢な行動を結集すべく、存在する団体であると考えます。育った環境が違う、様々な考え方や立場をもつ人たちが、徹底的に議論し、切磋琢磨するなかで、個々の能力を高め合い、友情を深めつつ、青年しかできない運動を実践していくからこそ、我々は次代を担う人材へと成長することができるのです。我々は学び続けなくてはいけません。我々に与えられたあらゆる機会を自ら掴みにいき、自己を向上させることで、一人ひとりが地域で輝くリーダーになるのです。待っているだけでは、何も変えることはできません。我々は次代の担い手として、大きな責任を自覚し、社会を動かす推進力にならなければいけないのです。これこそが、我々、JAYCEEに期待されることなのです。

大胆に札幌を創造しよう

 地域のことを自分のことと考え「夢」を描き「かたち」に変えていく、自らの責任で主導的に問題を解決する、このまちは、いつの時代もまちを想う人々の主体的な行動によって築き上げられてきました。
 現在、わが国においては、人口減少や高齢化の進行など、かつて経験したことのない変化が訪れています。これらの変化は経済の低迷や地域の活力低下につながる大きなリスク要因と言われています。国立社会保障・人口問題研究所の予測によると、札幌も例外ではなく、将来に不安を抱えています。今こそ、かつて先人たちが夢を描き、未来を切り拓いてきたように、未来に想いを馳せた意気あふれる「ひと」の行動によってまちが輝く、そんな運動を展開していく必要があるのではないでしょうか。
 人々から訪れてみたい、住んでみたいと思われ、私たちやその子供たちも住み続けたいと思える地域を目指すことは、まちづくりに取り組む上で重要なことです。その原動力となるのは夢と行動力をもった多くの「ひと」の力だと考えます。理想のまちの実現のために、これまで以上に「ひと」の魅力を引き出しながら、「夢」あふれる、20年後、30年後のワクワクするような未来の札幌の「かたち」を創造していきましょう。

札幌の魅力を発信する

 多くの人々が「このまちが好きだ」と胸を張る市民の誇りと、「魅力的なまち」「住みたいまち」として全国トップレベルのまちと評される札幌の魅力。これらをさらに磨き上げ、次代に引き継ぐことが、私たちの責任です。どんなに時代が変わっても、市民の誇りがみなぎり、札幌に魅力が満ちあふれていれば、新しい時代を切り拓くことができます。そのためにも、私たちは、魅力あふれる人材などの札幌の資源をより一層磨き上げ、発信し続けていく必要があります。さらに、こうした魅力を活かし、有機的に連動させていくことで、このまちに新たな活力を生みだすことができるでしょう。  札幌のまちに目を向けると、素晴らしいアイデアや行動力を発揮し、地域のために汗をかいている人々が大勢います。地域の発展を願いつつ、様々な個人や企業、団体がそれぞれに特色をもちながら活動しています。札幌の発展を求めるならば、今まで以上に、「ひと」と「ひと」、「ひと」と「地域」とがつながりを強め、切磋琢磨しながら地域全体の連帯感を醸成していくことが大切ではないでしょうか。地域と関わりながら運動を展開している我々が、地域の人々とのコミュニケーションや協働の機会をもつことも重要なことです。こうしたつながりを大切にしながら、情熱あふれる人々の活動を伝播させ、真の札幌の魅力を発信していきましょう。

地域を牽引する青年経済人の育成

 日本経済が低迷するなか、未だ閉塞感や停滞感から抜け出せずにいます。このような状況のなかで、青年経済人である我々は、JCにいるからこそ、自らを磨き、魅力ある社会生活を営んでいかなければならない立場にあるのだと考えます。JC活動のなかで得た、学びや気づき、習得した知識、仲間との絆を、自己の成長に結び付け、家庭や会社、地域にフィードバックすることが、我々に最も求められていることではないでしょうか。
 経済活動を永続的に発展させていくためには、我々が従事する経済活動は、ひとを幸せにするために存在するという原点に立ち返る必要があると考えます。経済活動を通じて顧客や社会に貢献し、仕事のやりがいを感じたり、自己の成長を実感したり、活き活きと活動する人材が中心となっている組織は、地域から支持されるでしょう。自らの社会的責任を自覚し、ひとと組織の成長によって地域の発展に寄与する。そのような考えをもった青年経済人が増えれば、より魅力的な地域となり、日本経済の活性化へとつながっていくと考えます。地域から必要とされる青年経済人の姿とは何なのかを研究するとともに、地域に貢献できる人材の育成に努めていきましょう。

誇りある日本人の育成

 私たちの住み暮らす札幌には、厳しい自然環境のなかで、先人たちが、大きな志と情熱をもって、忍耐強く幾多の苦難や困難を乗り越え、開拓してきたという歴史があります。今の時代を札幌で住み暮らす私たちにも、このような気質が脈々と受け継がれています。混沌とした今の時代だからこそ、先人たちから引き継がれてきた開拓者精神を、私たちは大切にしなければいけないと考えます。同時に、国家の一員である私たちは、古くから日本を支えてきた大切なこころや価値観を守っていかなければなりません。強い倫理観や道徳観は、その地域社会のみならず、日本と世界をより良い方向に向かわせる基盤でもあり、現在の、そして将来のグローバル時代を生き抜く重要な精神性であるからです。
 今、目の前にある、様々な社会問題の解決を考えたとき、このような未来を切り拓く気概と日本の誇るべき精神性をもった人材が求められていると思います。今一度、連綿と紡がれてきた地域や国の歴史や伝統、豊かな精神性を再認識し、日本人としてあるべき姿を共有しながら、自国を誇れる歴史観と国家観をもった、たくましい人材を育成していきましょう。

力強い組織を目指して

 JCには様々な機会があります。素晴らしい仲間と出逢えることも、様々な役職を経験することも、すべて成長につながる素晴らしい機会です。我々の目の前には無数の扉が開かれており、活動のフィールドも、北海道、日本ひいては世界へと拡げることができます。単年度制であるからこそ、その時代に適した運動が展開でき、毎年、新鮮さを失わず、次のステージに進むことができます。私は、40歳までという限られた時間のなかで、人間としての魅力を高めていくことができる、こんなに素晴らしい組織はないと思っています。JCとの出逢いが、自分を大きく変えました。だからこそ、この組織の魅力を伝え、仲間を増やしたいと思います。仲間を増やすことは一委員会の担いではありません。組織全体で取り組むべき我々の基本運動なのです。

あなたがJCを続けている理由はなんですか。
一人ひとり理由があるはずです。
素直に伝えてください。
真剣に語れば伝わるはずです。

未来ある多くの青年を同志として迎え入れる取組みをし、より力強い組織を目指していきましょう。

真に求められるJC運動

 札幌青年会議所は素晴らしい歴史と伝統をもつ団体ですが、現実を直視するとまだまだ我々の活動や理念は市民に知られていないことに気づきます。我々がどんなに素晴らしい事業を行っていると考えようとも、市民に受け入れられなければ意味がありません。市民の共感を得られてこそ運動が拡がっていくのではないでしょうか。そのためには我々が一市民としての目線をもって、JC運動を展開しなくてはなりません。市民の一人としてJCの事業に参加しようと考えたときに、自分から参加したくなるような事業なのかという視点をもって構築する必要があります。また、参加したときに何のために行われているのかが分かりやすく伝わる事業でなくてはなりません。真に求められるJC運動を目指すとともに、波及効果の検証もしっかりと行っていきましょう。

結びに

 この40歳になる前の世代、やらなくてはいけないことは沢山あります。余裕をもってJC活動ができる境遇にあるメンバーなど一人としていないでしょう。それでも我々は、明るい豊かな社会の実現を目指し、行動し続けなければいけません。誰かがしてくれるという他人事(ひとごと)の姿勢では、社会は何も変わらないのです。責任世代の我々が立ち上がり行動を起こさずに、次代にバトンをつなげるでしょうか。
 私は、先輩から教わった「ちょっと無理して」を心掛けJC活動に取り組んできました。そうして積み重ねた一年一年は大きな財産であり、今は言葉の意味を実感として理解しています。なんの努力もない活動からは成長の機会は生まれません。また、息切れするような活動では長く続きません。実際、ちょっと無理しながら一生懸命に取り組んだ事業は強く心に残り、そのとき苦楽をともにしたメンバーとの思い出は深く心に刻まれています。JCと向き合って一生懸命に取り組んだときに得られる個人の成長と仲間との絆。これこそが社会を動かす最大の原動力だと信じています。信頼と感謝の気持ちを大切に、ともに新たな歴史を創っていきましょう。

この組織、そして一人ひとりの可能性は無限大です。
自分を信じ、仲間を信じ、
JAYCEEとしての誇りをもって、
社会を動かす力になりましょう。
我々の情熱から生まれる果敢な行動は、
必ずやまちへと伝播します。
これは輝かしい未来につながる道なのです。

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