本年度の目指す運動

理事長からのメッセージ

一般社団法人札幌青年会議所 2016年度 基本理念・基本方針

ひとの活力とまちの魅力による夢あふれる札幌の創造

基本理念

夢や希望が溢れるまちSAPPOROの創造

基本方針

  1. 未来へつながる記念事業の実施
  2. 地域と連携するまちづくりの実践
  3. メンバーの意識向上による組織基盤の強化
  4. 公の志を共有できる人材の発掘・育成
  5. 市民に愛される組織の確立

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理事長所信 - 一般社団法人札幌青年会議所 第65代理事長 中村 悌也

はじめに

<strong>一般社団法人札幌青年会議所 第63代理事長 池﨑 潤

 1868年(明治元年)札幌の人口はわずか98人、戸数は23戸にとどまっていた。翌年7月、東京の芝・増上寺境内に北海道の植民地化を推進する機関「開拓使」を設置し、開拓判官として肥前藩士の島義勇が派遣された。開拓判官としての使命は一つ。北の都、北海道「本府」をどこに定め、どのようなまちを創りだすのか。島判官の未来ビジョンはあまりにも壮大で、新政府にはこれを実現させるカネもノウハウも気概も無かった。しかし、若者はいつの時代も挑戦者である。箱館戦争での武功から開拓使次官まで一気に登り詰めた薩摩の若きエース黒田清隆が札幌の視察に訪れたのは1870年9月のことだった。その視察で黒田は、島判官の構想の真意を直ちに理解し、ビジョンを膨らませた。その想いは志を共鳴させるかのように、1876年7月31日、当時マサチューセッツ農科大学の学長であったウィリアム・クラークを札幌に着任させ、クラークは黒田率いる11名の仮学校生と合流する。黒田の開拓使は当時のアメリカ合衆国農務長官ホーレス・ケプロンをはじめとする多くのアメリカ人を巻きこみ、1872年からの10年計画で、実に多くの種を北の大地に撒いた。
 大通公園の10丁目。そこに黒田とケプロン二人のブロンズ像が仲良く対になって立っているのを御存じだろうか。私たちは、日米をまたにかけ、札幌に「奇跡の成長」の礎を築いたこの先人たちを決して忘れるわけにはいかない。わずか140年あまりの間に、この「奇跡の成長」を遂げられたのは多くの先達がまちの未来に絶えず「夢」を描き、その可能性を信じて様々な種を撒いてきたからである。先達が残した輝かしい足跡に、共に続こうではないか。

創立65周年に撒く種

 本年度、札幌青年会議所は創立65周年を迎えるにあたり、今の札幌に、そして今の自分に何が足りていないのかを問いかけてみたい。私たちの歩んできた道を今一度、襟を正して検証し、次の行く先を示すときなのである。
 古くから高貴な存在として称えられている鷹は、1,000mを超える上空から地上の小動物を一瞬でとらえる目を持っているのを御存じだろうか。我々も、鷹のごとく高く広い視点から物事を俯瞰して捉え、新たな時代を切り開くための一歩を踏み出すことを誓おうではないか。我々の考える未来は、無限の可能性を秘めている。青年らしく潔く、いつでも挑戦者としての熱い情熱を纏い、己の存在意義を明確にし、一体感を持って新たな試みでチャレンジすることの楽しさを感じたい。未来を担う子供たちのために。夢や希望が溢れるSAPPOROの創造のために。
 いつの時代も若者は挑戦者なのである。失敗しても良いではないか。失敗することは何も格好悪いものではない。社会を変えようと不断の努力で撒いた種は、いつの日か温かい応援の下に芽を出すのである。我々が撒く未来の種が、芽を出す日まで、直向に汗を流すのである。

未来の子供たちに夢を
やって失敗することを恐れるより、やらないことの罪を感じなければならない

私たちのまちSAPPORO

 札幌は、四季の変化に富み、雄大な自然の中に人口200万人クラスの都市生活が共存するユニークなまちである。他の大都市にはない美しい雪と冬の生活がある。都市基盤の整備は進み、市民主導の祭りや芸術文化も多くの成果を収めている。しかしながら、こうしたまちの魅力を国内外に十分に発信出来ているだろうか。
 近年、ソーシャルメディアサービス等の利用者数は年々増加傾向にあり、一方的な情報を伝えるだけでは成果が得られない状況が続いている。私たちが伝えたい情報を一方的に発信するのではなく、受け手側が本当に必要としている内容を戦略的に伝播していく必要がある。
 札幌にはあらゆる要素が揃いつつあるが、個々の文化事業やまちづくりの活動は比較的小粒で相互の連携が乏しく、多くの市民を巻きこむような潮流にはなり得ていない。まちが潜在的に保有するリソースの特徴と素晴らしさを再確認し、全体を貫くビジョンと戦略を持ってまちづくり運動を進めることで、今まで以上に個性豊かな魅力あるまちSAPPOROへと、発展させることが可能となるに違いない。

まちづくりとは、世代を超えて続くリレーである

未来を生きる人のために

 札幌青年会議所は、2015年8月に開催された臨時総会にて全国大会主管立候補について承認された。この札幌青年会議所メンバーの勇気ある決断には心より敬意を表したい。この決断は、新しいSAPPOROの可能性を無限に引き出すことが出来る素晴らしい機会を創出すると確信している。今日の札幌よりも明日のSAPPOROがより良いまちと成るために、かつて奇跡の成長を遂げた先達の精神を纏い、我々が行動を起こしていくときである。
己を犠牲にしてでも、喜んでくれる未来の人のために汗を流す。札幌青年会議所のメンバー一人ひとりには、全国大会を札幌で開催することの意義をしっかりと理解し、招致に向けて率先して行動する責任があることを自覚しなければならない。公の志を持って、SAPPOROで全国大会が行われる日まで、悔いの無いように全メンバー一丸となり準備を進めていこうではないか。

「未来」とは人から与えられるものではなく
自らが描き、実践することによって掴み取る何物かである

SAPPOROを変える社会起業家の育成

 グローバリゼーションとグローバル競争の急激な進展の中で、あらゆる地域の課題が明確になってきている。今の時代が求める社会全体のリーダーを育成するために、発掘、支援を行い、明るい豊かなSAPPOROを創造することが求められているのである。改めて、自分の周りを見渡せば、札幌を良くしようと直向に汗を流している若者や諸団体、企業が沢山いることに気付く。我々が主体となり、行政や市民、関係諸団体を巻きこみ、新たな社会を創出出来るリーダーの発掘、そして共に学べる環境を形成する必要があるのではないだろうか。相乗効果から生まれるインパクトを広く市民に伝え共感を得ることにより、SAPPORO全体で応援出来るようなプラットフォームを創ることが必須である。そして、市民が応援することでおのずと「学び」や「気づき」を感じ、共に成長が出来る仕組みが望ましいのである。

まちづくりとは
市民と共に潤いのある、明るい豊かな都市文化を生み出すことである
「個」の志が、共感を呼ぶ「公」の志になる

SAPPOROのJAYCEEとして

 1951年6月11日。札幌を代表する老舗旅館「山形屋旅館」の大広間にて、初代理事長 大竹敬太郎先輩をはじめとする27名のチャーターメンバーが集い、国内18番目の地域組織として札幌青年会議所が産声を上げた。

 「互いの親睦修練と社会への奉仕を通じて広く全国ひいては全世界と連携し経済界の強力な推進力たらんとする」

 我々は、この設立趣意書を今一度かみ締めなくてはならない。
 札幌青年会議所は、全盛期に460名を超える会員数を誇っていたが、経済不況の煽りを受け減少の一途であった。全国的に会員が減少している中で札幌青年会議所は、2010年度を境に純増へと切り替わり、今では200名を超えるまでに回復した。これは未来のSAPPOROを創造する上で、大いなる成果であり心から敬意を表したい。我々が描く壮大な札幌のビジョンを多くのメンバーで創造していくために、一人ひとりが行動できる環境を創らなければならない。現在の札幌青年会議所の平均在籍年数は6.4年となっており、全国平均から見ても長く在籍する若いメンバーが多いのが特徴である。若いメンバーのモチベーションを絶やすことなく、互いの交流を図り、本年度も札幌青年会議所の特色を最大限に発揮して会員拡大に取り組んでいきたい。

未来のSAPPOROを描く主体者は
今を生きている私たち一人ひとりである
その先頭を走るのが我々JAYCEEでなくてはならない

組織を繁栄させていくために

 全ての物事には期待値が存在している。誰かに何かをしてもらうときや、物事を成し遂げようとするとき。少なからず、己の経験から「このぐらいは出来るであろう」という感覚を人は持っていると思う。その期待値を超えることが出来ないとき、人は悲しみや悔しさを覚えるのではないだろうか。逆に、想像通りに物事が出来たときには、安心や喜びを覚えるのである。さらに、期待されていること以上の物事を起こすことが出来たとき。すなわち、己が感動するまで一切の妥協をせず、惜しみない努力をすることで期待値を超えることが出来たときには、人は周りに対して大きな感動を与えることが出来ると信じている。我々は、札幌青年会議所が行う事柄に対して、自分を取り巻く全ての人々からの期待値が存在していることを忘れてはならない。
 組織全体が新たな進化をするためには、メンバー一人ひとりが同じ目標に向かって学び、経験の中から成長するという姿勢ですべてに向き合い、行動していくことが重要である。我々は、過去からそれぞれ多くを学び、今を生きているのである。そして、今を精一杯生きている者だけが、より良い未来への設計図を描くことが出来るのである。その未来への一歩を、同じ目標に向かって踏み出し、人々に感動を与えることが出来る強い組織への進化を共に起こしていこうではないか。

感動の輪を広げよう
創発の力であらゆる期待値を超えていく

一所懸命に打ち込んでいる青年の姿は美しい
あなたが起こした行動は、必ずや未来のSAPPOROにつながっている

限られた時間の中で進む道は、無難な道より多難な道を選びたい
その道は、昨日の自分よりも大きく成長させてくれると知っているから

「夢」を描き、新しいことに取り組もう
素晴らしい仲間と共に

大好きな人に、胸を張って伝えることが出来るように
いつの時代でも挑戦者であり続けるために

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