社団法人札幌青年会議所 "私たちはまちづくりの団体です"

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社団法人札幌青年会議所 第57代理事長  金井 英樹

【デザイン力】

 近年デザインという言葉は、デザイン界での専門語としての側面から、一般的な普通語として使われています。しかしながら、様々な場面において身近で使いやすい言葉であるが故に、本来の意味も知らず、また専門語としてのイメージが根強いまま、意味曖昧なイメージ先行の言葉になっているのではないでしょうか。
 デザインの意味を掘り下げて調べていくと次のようになります。「デザインとは、すでにある物事を改変したり、未だ存在しなかった物事を新たにつくり出すために、知的能力や感覚的能力を駆使して行う創造行為とその具体的な営みの過程での全体あるいは部分である。」と記されております。
 従来、デザインといえば物に係わる行為として受け止められてきましたが、事(プロセス)においても表現されるようになっています。すなわち、デザインとは、物事を創造する営みであり、誰もが持ち合わせ、率先した能動的な行為なのです。
 札幌青年会議所は、まちづくり実践団体であります。これからの札幌のまちに必要とされる運動を展開するためには、今まで培われてきた磐石な土台を持ち合わせている青年会議所の組織を、我々の更なる英知と努力によって、時代に即した形に進化をさせるべきであります。そして進化において、物事を表現するためには、デザインする力が大変重要であり、個々の能力を認め、互いに磨きを掛けなくてはなりません。
 メンバー一人ひとりが持ち合わせている溢れんばかりのデザイン力を駆使し、デザインの持つ力を信じ、今までの概念を覆すほどのパワーを持って、大胆にそして感動溢れるまちづくりを推し進めようではありませんか。

札幌JCの底力

 札幌青年会議所という組織には、長きに亘り脈々と受け継がれてきた様々な事象があります。長い歴史に培われてきたしっかりとした組織規範、礼儀礼節を重んじる組織風土、自己修練を促す場面を創出する組織計画。様々な役割分担によるところの明確な組織運営。組織の仕組みや文化においては、大変優れた組織といっても過言ではないと考えます。
 しかしながら、優れたシステムである組織が確立されているからといって、効果的に組織を運用できるか否かは、その組織に携わる人間によって大きく影響されます。
 札幌青年会議所が札幌のまちに必要とされる組織となる為には、この組織に携わるメンバー全員の力を結集し、組織としての機能を十分に発揮させることが重要です。
 メンバー一人ひとりの率先的で能動的な参画や、メンバー同士のこころの絆をもってすれば、本来持ち合わせている優れた組織機能と相まって、潜在していた組織能力が顕在化できるのです。

改めて札幌青年会議所の力に対しての理解を深め、多くの魅力と可能性を秘めた組織であることを認知しましょう

札幌のアイデンティティの確立を

 アイデンティティとは、物事に本質や性質、資質における質的同一性、状態の同一性を指す言葉です。
 近年は、価値観や趣向性の多様化が進み、多くの選択肢を自ら能動的に選択するといった、明確な固有の考えが必要であることが確立され、社会においてもその考えは尊重されつつあります。そのことは、様々な考え方を持つ者同士が、互いに発信し認め合う社会が形成されている証であります。
 昨今叫ばれている地域主権という考え方も正に、多様化していく社会において、地域のあり方について固有化された方向性と考えられるのです。
 札幌という地域を活性化せんとする札幌青年会議所として、明確なまちづくりの固有な考え方を、メンバー全員で理解し、同じ方向を向いて行かなくてはなりません。そして今後、様々に多様化する外部との連携を図るには、地域としてのアイデンティティ無くして、効果的な連携は実現しません。札幌内外の人々が札幌に抱くイメージを同一化することで、札幌の特性を明確に打ち出し、他者への追従ではなく、オリジナリティ溢れる地域発展の道を目指し、一体となった札幌のまちづくりに邁進すべきです。多くの札幌市民に認知頂くためにも、共通の理念や目標、行動様式などの連携が肝要であり、同一化・一体化された事業展開こそが札幌のアイデンティティとして結実されることになるのです。
 その実現のためにも、札幌青年会議所としてのアイデンティティに裏づけされた明確なまちづくりの様々な指針を持つべきなのです。

 

〜未来へと繋がる環境づくり〜
 札幌のまちの行く末を考えるに、札幌のまちの環境状態を把握し、次世代へと受け継がれるしっかりとした環境づくりに取り組み、明るい未来を創造していかなくてはなりません。これからの未来創造には、環境問題も視野に入れた発想が必然です。それは生物と環境の間の相互作用を扱うといった自然環境のみではなく、現代社会においては文化的・社会的・経済的な思想や活動によるところの環境全般を切り口として、多様な発想が重要となります。また、未来を担う子供たちのために、多くの市民の願いである安心した暮らしや健やかなる成長を願い、社会性を持った大人になる為の環境づくりを創造し、地域社会全体で育む社会形成が必要です。環境の構築が、将来のまちづくりの担い手である子供たちの育成を促し、子供たち自らが社会に参画し、まちづくりに寄与させる機会を創出させるのです。

 

〜こころの通うまちづくり〜
 まちづくりを推し進める上で、忘れてはならないのは、こころの通ったまちづくりを心がけることです。誰もが安心して暮らせるまちをつくるには、人に対する優しさや思いやりといった気持ちを持って、何らかの支援や介護が必要としている方々にも配慮した優しいまちづくりが必要です。そのような気持ちを持ち合わせた人材による今後のまちづくりを考えるに、こころの豊かさを持った人間の活動は、このまちを更に発展させる大きな可能性を秘めていると考えます。また、こころの豊かさを醸成させる芸術を切り口としたまちづくりも重要です。様々に拡がる芸術ジャンルの可能性を考察し、新たな地域においての芸術文化の創出も視野に入れ、既存アイテムのより有効的な活用方法を考え、札幌のまちに影響を与える効果を創造し、こころ温まる分け隔てのない、誰もが幸せに暮せるまち札幌を目指します。

 

〜ハードとソフトの融合〜
 札幌のアイデンティティを極めていく為には、現状の札幌においての財産である優れたハードとソフトを融合し変革させ、更なるまちづくりの可能性を高めるべきです。国際都市を標榜するまち札幌として、内外に誇れる既存施設を活用し、更なる国際化の可能性について模索し、国際感覚を持ち合わせた上で、今まで以上に魅力ある国際都市としての機能を高めなくてはなりません。また、札幌のまちを特徴づけるに大きく寄与するスポーツの可能性においても、ハードとソフトの充実が重要です。既存のプロチームとの協働を図り、次代を担う人材の育成のために、選手育成だけではなく、選手を育てる指導者の育成や社会の仕組みづくりが必要です。そして、いつでもどこでも誰もがスポーツを楽しむことができる生涯スポーツ地域社会を作り上げ、スポーツを通しての心身鍛錬を行い、スポーツによるまちづくりの可能性を拡げていきます。

 まちづくりの切り口は様々です。しかしながら、各分野を専門的に掘り下げながらも、他の領域に重なることが出てくることがあります。その際は柔軟な考えの上で、他の分野との連携を図り、相互理解を深めることで、より大きな相乗効果を狙うべきです。それは分野だけではなく、組織間においても同様です。そして地域社会において、行政や企業、NPO団体、市民団体とのコラボレーションが必要なのです。
 分野・組織の横断的な事業組み立てを考え、まちづくりという大きな市民運動へと促し、内外に伝達される仕組みを構築しましょう。

JC運動を伝え、多くの仲間を増やそう

 現在のマスメディア(テレビ・新聞等)は、第四の権力と言われるほど、情報発信の影響力は絶大なもので、国民世論さえも操作できるほどの巨大な力があります。しかしながら、その情報発信させる力は、物事を同時に多くの方に伝えるための伝達方法としては、大変魅力あるものです。
 大きな成果を上げた事業成果が数多あるにも係わらず、札幌市民における札幌青年会議所の認知度は決して高いものではありません。
 今後、行政や企業、NPO団体、市民団体等と連携を強化させ、共に活動を推し進める環境づくりを行う上で、まちづくり実践団体としての知名度を上げる為の努力が必要です。そのためには、私たちの情報を広く発信させることで、多くの札幌市民に存在意義を認知頂く努力が必然であり、戦略性を持った情報発信が大変重要になります。
 LOM一丸となり、地域メディアとの連携強化を図り、札幌青年会議所の良き理解者になって頂くべく、それこそ地域メディアを巻き込んで、多くの札幌市民に私たちのまちづくり運動を伝えようではありませんか。難しいことを捏ねるのではなく、単純で明快なメッセージを持って、多くの市民に知って頂くのです。
 それは、メンバー一人ひとりがメディアとなることであり、強力に会員拡大を推し進める原動力となるのです。その結果、多くの同輩の参画が得られ、更なる組織発展が図れることを信じ、邁進させましょう。

さあ、まちに出て、札幌を知ろう

 私たちは、どれだけ札幌のまちを理解しているのでしょうか。札幌の良いところは何なのでしょうか。札幌のまちに潜む課題は一体何なのでしょうか。札幌のまちづくりを推し進めるのであれば、積極的に行動し、自ら問題意識を持って、札幌のまちを知る努力をするべきなのです。
 私たちは創造する集団として、どんどんまちに出て行こう。そして、多くの人との交流を図ろう。積極的に外からの話に耳を傾けよう。そして札幌青年会議所を伝えていきましょう。

 私たちの積極的な運動は、必ずや大きな成果に結実するのです。ひいては、私たちの住むまち札幌が更に魅力あるまちへと変貌していくものと確信します 。

 家族や会社の大きな支えがあるからこそ、仕事に対して真摯に取り組めるのです。それは青年会議所運動も同様です。己の能力を最大限に発揮できる環境に感謝し、両側面から、本気でまちに貢献をしようではありませんか。両立を可能とする力を持ってすれば、活力漲る青年として、必ずや明るい豊かな社会の構築に寄与できるのです。
 たくさんの方々の目に映るその姿は、やらされるといった受身のそれではなく、自ら率先して行動する素晴らしい青年像であるはずなのです。


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