第25回 国際アカデミー in 札幌

開催趣意書

 

「第25回国際アカデミーin札幌」開催趣意書

 

 (社)札幌青年会議所は2012年度、国際青年会議所公認プログラム第25回国際アカデミーの開催地LOMとして国内外より多くのデリゲイツをお迎えいたします。国際アカデミーの目的は世界各地から集まる若者同士、並びに日本青年会議所のメンバーとの相互理解を深めること。トレーニングの機会を与えて世界を牽引するリーダーを育成すること。国際青年会議所の発展に寄与すること。恒久的かつ永久の世界平和に貢献することです。

 

 札幌市は、1869年に明治新政府によって開拓使が設置されて以来、北海道開拓の拠点として発展を続けて参りました。開拓に至っては大自然の猛威という苦難の連続でありながらも、先人たちが常に強靭な精神と雄大な構想力をもって、まちづくりを行ってきた歴史があります。また、開拓に伴い測量・地質調査・農業・工業・交通・運輸・土木などの様々な分野において、欧米先進国の技術を取り入れるべく多くの外国人専門家や教育者を迎え入れ、常に外国人と共に生活しながら多くを学び、現在の風土・文化が形成されております。

 

 明治9年に開校した「札幌農学校」には、当時マサチューセッツ農科大学学長だったW.S.クラークが招かれました。「ビー・ジェントルマン」「ビー・アンビシャス」の名言に代表される自由・独立・人間尊重を基盤とした彼の教育により、多くの教え子たちがその後の北海道開拓に尽力しました。

 

 このような歴史的背景から苦難や困難な状況においても忍耐強く、大きな志と情熱をもって果敢に挑戦するといった気質と日本各地をはじめ諸外国からも多くを学び、多種多様な文化を取り入れ独自の文化を築いてきた進取の気質をもち合わせた開拓者精神が札幌市民に引き継がれております。

 

 「第25回国際アカデミーin札幌」では、Activating thePrinciple~プリシプルを持って行動しよう~というテーマの下、開拓者精神をもって、困難な環境と共存しながらも、自らの居場所を自らで開拓し、住みやすい環境へと変化させ発展してきた誇りを札幌市民が心の奥底にもっている「札幌プライド」を国内外のデリゲイツに伝え、リーダーとして必要とされる精神性を学んでいただくと共に古来より日本人が持つ他人を思いやる利他の精神や人とひとが支え合う相互扶助の精神性ともいうべき日本人の「プリンシプル」を広く伝えることにより多くのデリゲイツが自国へ持ち帰り恒久的な世界平和の実現へと繋げて参ります。

 

 また、これまで多くの外国人を温かく迎え入れてきた「おもいやり」や「おもてなし」の精神をもってデリゲイツを歓迎すると共に札幌の風土や文化を伝えると共に他国の文化や価値観、考え方について相互理解を深め、新たな友情を育みます。

 

 更には札幌市民や次代を担う子どもたちにデリゲイツと触れ合う機会を創出し、他国の文化や価値観を知り、物事に対して自国に限った観点ではなく、世界というマクロの観点で多面的・多角的に見て考える事ができる国際感覚を醸成すると共に国際都市「SAPPORO」の創造に向け、札幌の魅力を世界に発信できるグローバルリーダーを育成し、多くの国際人が暮らす魅力溢れるまちを創造いたします。

 

 本事業の開催により、我々(社)札幌青年会議所が札幌市民、行政との連携を更に強固とし、「SAPPORO」から発信される様々な異文化間交流を通して深める相互理解によって、互いを支え合い、助け合おうとする相互扶助の精神が生まれ、広く世界へ伝播し、恒久的な世界平和の実現に貢献して参ります。