年度末のご挨拶
東日本大震災の発生から約9カ月を経て、日本中がその復興を胸に抱きながら幕を開けた2012年。
この未曽有の大災害がもたらした原発問題や、様々な出来事と共に次第に表面化していく政治不信・・・。古くは欧米諸国から黄金の島<ジパング>と言われた我が日本は、いったい何処へ向かって進んでいくのだろうか。
我々社団法人札幌青年会議所は 「札幌JCの元気を札幌に、日本に、そして世界に発信していこう」 との強い意志をもって2012年度のスタートを切りました。
- 我々自身が己に誇りをもち、己を律する事の出来る人材となる事 -
明治初期、先人が開拓者精神をもってこの広大な原野を切り拓き現在の190万都市札幌の創造へと導く礎を築いてくれた「札幌プライド」や、言葉や会話、相手の文化だけではなく自らの文化を理解する事で繋がる異文化間交流を実現出来る自治体「世界へ誇るSAPPORO」を、7月に主管・開催した「第25回国際アカデミーin札幌」を中核とし多くの市民に発信させていただきました。
また、人種や国籍を問わず様々な交流を通じて、学び、気付き、そして子どもたち同士が自ら考え、話し合う事の出来る「子どもたちの心がふれあうまち」の構築や、「まちのリーダーたる使命」を理解しどのような環境下に於いても卓越した手腕を発揮し我々の愛する札幌を力強く牽引出来る人材の育成にも努め、相互扶助の精神をもち、ふれあいの中から地域に住む人々が繋がり合う「地域コミュニティの活性化」に向けて一所懸命に取り組んで参りました。
加えて、これらの事業の内容や成果を多くの市民にお伝えし実践へ繋げていただくために、「多くの市民に伝わるJC運動」を念頭に、ホームページの運用をはじめ多くのマスメディア媒体を通じて様々な運動を発信すると同時に、今後も未来永劫成長し続ける団体として新たな会員を募るために、まずメンバー自身一人ひとりが「あなたは何故JAYCEEであるのか?」と問いかけ合う事で組織の活性化に努め、1951年6月11日に設立された社団法人札幌青年会議所の志、情熱と魂を札幌の明るい未来へと繋げていくためにメンバー自身が「札幌JCプライドを胸に」駆け抜けてきた一年間でありました。
昨日よりも今日、今日よりも明日。 我々の取り組んできた事業を通じて、市民の皆様に少しずつかも知れませんが笑顔と活力が増えてきた、そう確信いたしております。
そして、社団法人札幌青年会議所は2013年以降もより地域に求められるまちづくり実践団体として努力して参りたいと考えております。
最後となりますが会を代表し、これまで永きに亘り歴史を築いてきていただいた先輩諸兄や多くの関係各位の皆様、そして何よりも我々の運動にご理解いただき能動的にご参画をいただいた市民の皆様お一人お一人に、この場をお借りし心より感謝を申し上げます。
一年間、本当にお世話になりありがとうございました。
2013年度の新たな一年が、皆様にとりまして実り多き一年となりますよう心よりご祈念申し上げます。
The series of challenges
~弛まぬ挑戦が明日の札幌JCを創る~
2012年度 社団法人札幌青年会議所
第61代理事長 林 将告