2011/01/01 新年のご挨拶

 

2011/01/01 新年のご挨拶

kitajima.jpg新年あけましておめでとうございます。

 2011年度㈳札幌青年会議所は60年という節目の年を迎え、「The idea is realized~想いが創る 札幌JC~」を年間スローガンとして掲げて運動して参ります。

 2010年は北朝鮮の韓国砲撃や尖閣諸島問題、さらにはロシア大統領の北方領土視察など不安定な近隣アジア諸国との外交問題や、ヨーロッパ諸国の金融危機や円安ドル高進展などの経済情勢の変化もありました。

 また、国内情勢も民主党政権へと変わり、予算編成に向けての「事業仕分け」の実施や、「子ども手当」の支給等新たな施策を打ち出す一方「普天間基地移設問題」等課題も多く残されているのも事実です。

 混迷する現在において我々青年がすべき事は、現状をよく理解した上で一人ひとりがまず自身の立ち位置と存在意義を自分の中で確立し、己を律して現在(いま)を力強く生き抜く覚悟を持つ事であると考えます。そして未来のまちの為、次代を担う子ども達の為に、新しい発想を持って新たな種を蒔く行動を起こす事です。過去の成功体験や既成の概念に捉われる事なく、新しい発想と価値観を持って未来を描いていく必要があり、我々青年に求められているのは、まさしくその新しい発想だと思います。

 そして、私たちの住む札幌は、自然と都市が見事に共存するまちであり、文化、芸術、スポーツ、食など様々な恵みを体感出来る本当に素晴らしいまちです。ただ多種多様な要素のあまり、全ての個性が一人歩きしている様にも感じます。世界を見据えた際に札幌は今後どの分野の価値を高めていくのか。多種多様な個性を包括的にブランド化していくのか。新しい「札幌らしさ」を創造していくのか。一つだけ確かな事は、我々は有形無形に関わらず魅力ある「札幌らしさ」を、世界の中の札幌というマクロ的視点から明確に構築していく必要があるという事です。なぜなら地域分権型社会に向けて、個の確立による他地域との差異化、競争力の向上などの外部要因はもちろん、一番大切なのは市民の地域に対する誇りや郷土愛を醸成する事だと思うからです。そこに住む市民が、地域のアイデンティティを日常的に認識し、自主的なまちづくりを行い、何よりそんな地域での生活を楽しんでいる。そんな札幌こそ、市民が誇りを持てるまちだと思うのです。

 創始から60年間の永きに亘り、㈳札幌青年会議所は市民の皆様と「札幌らしさ」を創り上げて参りました。我々は創立60周年を新たなスタートと捉え、青年らしく思い切って行動し、未来を築き、この2011年を市民の皆様と歩んで参りたいと思います。

一年間どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

2011年度(社)札幌青年会議所

理事長 北嶋 仁 

 

 

 

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