一般社団法人札幌青年会議所 2017年度
札幌の未来デザイン委員会
SAPP‿RO AWARD 2017
実施日時:2017年 9月25日(金)18:30~21:00
実施場所・会場:わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)
札幌青年会議所は夢に向かって活動する「ひと」へ共感するとともに、まちづくりに貢献する意識を醸成する為に「SAPP‿RO AWARD 2017」(以下サッポロスマイルアワード)を開催しました。札幌で活動する夢と行動力をもったひとを発掘、表彰し、ひとの活力とまちの魅力による夢溢れる札幌を目指し、運動を展開してまいりました。
4回目となる本年度サッポロスマイルアワードはYOUTH(20歳未満及び学生)、GROWTH(20歳~40歳まで)、PROGRESSIVE(41歳から)の3部門で構成されています。2017年4月1日(土)~5月31日(水)の募集期間で102名にエントリーして頂きました。一次審査、二次審査を経て選ばれた12名の候補者によるプレゼンテーションを8月23日(水)に行いました。審査基準は以下の通りです。
審査基準
(1)アイディア 事業や商品、運動の着眼点が斬新なこと
(2)実行力 アイディアの実現度
(3)事業性 将来につながる継続性ある事業及び運動
この審査基準に従い12名の審査委員に審査していただきました。
審査委員
小畑 永彦 氏 JICA北海道 所長
小砂 憲一 氏 株式会社アミノアップ化学 代表取締役会長
平野 たまみ 氏 株式会社あるた出版 代表取締役社長
藤村 忠寿 氏 北海道テレビ放送株式会社
コンテンツ事業室兼編成局クリエイティブフェロー
杉山 幹夫 氏 株式会社サン広告社 シニアプロデューサー
福津 京子 氏 札幌人図鑑 主宰
川村 秀憲 氏 北海道大学 大学院情報科学研究科 情報理工学専攻教授
三浦 淳一 氏 北海道ベンチャーキャピタル株式会社 代表取締役社長
鈴木 卓真 氏 TEDxSapporo 代表
石水 創 氏 石屋製菓株式会社 代表取締役社長
中村 悌也 氏 一般社団法人札幌青年会議所 第65代理事長
神代 晃嗣 氏 一般社団法人札幌青年会議所 第66代理事長
審査委員により各部門2名の部門賞、1名の特別賞と大賞1名が厳選され9月25日(月)に表彰式を行いました。
次にサッポロスマイルアワードの受賞者をご紹介します。
YOUTH部門
北海道札幌国際情報高等学校 吹奏楽部
今期は部員110名で活動しており、譜面台や椅子を使わない「ダンプレ」という演奏スタイルの吹奏楽部として演奏にダンスやフォーメーションを組み入れ音楽の「楽しさ」を伝えています。
老人福祉施設・小学校・聾学校・商業施設・公共的機関等から依頼をいただき、年間約80 回公演を開催しており、昨年11月には農林水産省からの依頼で東京丸の内での7公演を行ったほか、今年2月には北海道議会での議場コンサートを行いました。また、5月には北海道からハワイ州北海道姉妹都市協定調印式に派遣され、ホノルル市でダンプレライブを開催しております。
YOUTH部門
北海道大学 調和系工学研究室 小川 一太郎 氏
北海道大学大学院情報科学研究科の修士課程1年の学生で、調和系工学研究室という研究室で人工知能の応用研究に取り組んでおり、自動運転車両のための深層学習メカニズムの設計について研究しています。
自らが設計した深層学習メカニズムをラジコンカーに組み込んで、安全で効率的な自動運転の実現を目指し、自動車を上手く運転する深層学習の設計に大きな手ごたえを感じています。
将来の展望として人工知能技術を使って良い社会作りに貢献するために、アカデミックなコミュニティに留まらず、地元である札幌にある企業の方々との交流を積極的に進めています。
GROWTH部門
株式会社秋吉 代表取締役 秋吉 壯俊 氏
外出支援のノウハウや旅行の知識を兼ね備えた旅行支援専門スタッフ「夢たびヘルパー」が同行する介護付き旅行サービス「夢たび」を2015年6月にスタートさせています。温泉旅行や日帰り観光、外出を全面的にサポートするサービスで、介助や介護を必要とする方とその家族がゆとりを持って安心かつ安全に楽しむ事ができる企画旅行を提供し、旅行を通じて“夢をカタチに”をコンセプトに事業を展開しています。
GROWTH部門
スポットウォーキングさっぽろ 代表 平間 栄一 氏
車椅子ユーザーや身体などに不自由を抱える人と健常人が毎月一回都合のつく時間に、札幌や近郊のお祭りに参加したり、ルトロアやすすきのROUND1などの新しく出来たスポットを楽しんだり「日常の休日を共有する」という活動をしています。「身体が不自由でも当たり前に街を楽しんでいるニーズがある」ことを発信し続け、この「気づき」により、街行く人やSNSを見た人の意識を変え、これを見た当事者やその家族、友人などが楽しむことの可能性や選択肢を広げられるように活動を続けています。
PROGRESSIVE部門
特定非営利活動法人生活相談サポートセンター 代表理事 斎藤 博之 氏
現在65歳。会社早期リタイア後、妻と二人で社会的弱者の支援活動を開始し約8年経過。相談等支援者は、800人を超えます。現在、障害者事業所ホープ、引き籠りの方の集まり「なごみの会」、音楽によるいやし「ハートビート」等も行っています。二人は無給で常勤です。3年前に障害者支援として始めた「ホープ再生自転車販売」が、昨年ブレイクし、障害者が充実感・達成感を得られる取組として注目を集めています。
世代や状況を越えた温かい人間関係、「温かい街札幌」としての未来を願っています。
PROGRESSIVE部門
株式会社ブランディア 代表取締役 鈴木 幹也 氏
花業界に携わってきた生産者とのネットワークや花の知識などの経験をもとに平成19年に民間の花市場を設立。全国の農協や産地とのネットワークをさらに拡大させ、直接入荷した花を全道の生花店、市場、仲卸などへインターネット取引を中心に販売し花業界の流通に革命を起こしています。
特別賞
ふるさとを歌う会in 札幌 森の時間JAPAN×竹あかり 横山 芳江 氏
特別賞は審査委員会の際に部門賞には至らなかったものの部門受賞者と同等の魅力がある方に特別賞を授与いたしました。
放置竹林整備と熊本震災支援に着手し、竹の無い北海道で「竹あかり」を開催する事で雇用を生み、竹を消費し里山を守り、使用後炭にして肥料として資源を最後まで使い切ります。企業協力で正月後の門松を集め、手を加え札幌雪祭りや追悼竹あかり、北大祭、札幌市役所キャンドルナイトなど年間を通して札幌市の祭り作りに活かし希望ある光の支縁活動をしています。
大賞
株式会社秋吉 代表取締役 秋吉 壯俊 氏
各部門賞の受賞者の中から、大賞に相応しい人と思う方を投票していただきました。最多投票を得た方を大賞といたしました。12名の審査委員によりGROWTH部門受賞者、株式会社秋吉代表取締役秋吉壯俊氏が大賞に選ばれました。
また秋吉氏にはサッポロスマイルアワードの大賞に加え、札幌市長秋元克広氏より札幌市長奨励賞を授与されました。
サッポロスマイルアワード当日は1000人以上にお集まりいただきました。不慣れなスタッフによる設営のためご不便を感じられた方もいらっしゃったとは存じますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。
今回のスマイルアワードは第一部をスマイルアワード表彰式、第二部を歌手の大黒摩季さんによるゲストライブで構成いたしました。大黒摩季さんは老若男女問わず集まった会場内を熱く盛り上げ最高の一体感で溢れるライブを行っていただきました。4回目のスマイルアワードでありましたが最も多くの参加者に強い印象を残せた会であったと感じております。また、来場者市民アンケートでも感動した、参加してよかった。次回もぜひ行って欲しいなどの多くの我々にとって有難いご意見を頂戴する事ができました。これも秋元市長、大黒摩季氏、エントリーいただいた皆様、審査委員の皆様、来場していただいた皆様、関係業者の皆様、協賛していただきました皆様、そして札幌青年会議所のメンバーのおかげであります。
誠に感謝御礼申し上げます。
一般社団法人札幌青年会議所 2017年度
札幌の未来デザイン委員会 委員長 池田 真士