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基本計画

社団法人 札幌青年会議所 第62代理事長 竹原 慎雅

基本理念

誰もが安心して暮らせる、思いやりと魅力が溢れるまち札幌の創造

基本方針

・ 企業と都市の未来像を描き、誰もが安心して暮らせるまちの創造を目指した運動の実践
・ 地域のつながりと魅力を高め、活力あるまちの創造を目指した運動の実践
・ 札幌に住む日本人としてのアイデンティティを構築し、国際都市の創造を目指した人材の育成

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【はじめに】

過去を変えることはできなくても、未来を変えることはできるのです。

理事長 竹原 慎雅

 戦後我が国は先人たちの不断の努力によって、先進国へと急激な経済成長を遂げるとともに、生活向上にともない国力とも言える人口も増加の一途をたどってきました。

 私がこの世に生を受けた1973年は第2次ベビーブームのピークとなり、この年の出生数は209万人を超えました。団塊ジュニアと呼ばれる多くの我々世代は、安定成長期と言われる豊かな環境で幼少期を過ごす一方、激化した受験競争やバブル経済の崩壊による就職氷河期と言われる就職難の時期も経験してきました。2004年をピークとして、我が国の人口は減少傾向に向かい、今後も急速に少子化・高齢化の傾向が進んでいくことが予測されています。その結果として、生産年齢人口の減少、社会保障制度や公的年金制度の問題、雇用問題など、我が国の将来への不安を増大させています。

 また、インターネットやソーシャル・ネットワーキング・サービスの隆盛による人間関係の希薄化、社会のボーダレス化にともなう国際犯罪の横行、国際的なテロの恐怖、食料価格高騰時代の到来や地球温暖化問題など、私たちの将来を不安に思わせる要素も溢れています。

 このような社会情勢の中で、時代の恩恵と厳しさを経験してきた私たちが、責任世代と呼ばれる青年期を迎えています。

 我々は、決して現実から目を背けることなく、今置かれている状況を直視することから始めなければなりません。まずは、目の前の現状を正しく認識し、将来起こりうる状況を予測し、できることを考え、行動する。現在(いま)を生きる当事者として問題を認識し、問題に対する責任を果たしていく。それが求められています。過去を変えることはできなくても、未来を変えることはできるのです。

【JAYCEEであるからこそ】

我々が社会を動かすのだという気概と情熱をもって行動することが必要です。

 JAYCEEは、いつの時代も、責任世代としての存在意義を自覚し、「修練」「奉仕」「友情」の三信条のもと、強い覚悟と高い志をもって明るい豊かな社会の実現に向けて行動することで、自分たちの存在価値を高めてきました。

 我々はJAYCEEとして、現在(いま)、明るい豊かな社会の実現のために、何を考え、何をすべきか、それを常に自分自身に問い続けていかなければなりません。自分自身に真摯に向き合い、「JAYCEEであるからこそ」を追求し、魂を奮い立たせ、我々が社会を動かすのだという気概と情熱をもって行動することが必要です。その行動の積み重ねにより、我々の運動は社会からの強い期待と信頼を集め、そのことが我々の自信と誇りへとつながっていきます。このかけがえのない1年を、志を同じくする仲間と共に歩んでいきましょう。

【これからの企業のあり方】

我々が社会を動かすのだという気概と情熱をもって行動することが必要です。

 社団法人札幌青年会議所は、1951年6月11日の創立以来、様々な運動によって地域に根差しながら、地域に必要とされる組織として、社会に貢献してきました。社団法人札幌青年会議所での活動の基盤となるメンバーの企業においても同様に、様々な商品、技術、サービスを提供することで、経済活動を通じて地域社会に貢献してきました。

 我々は、青年経済人を中心とした団体に所属しているからこそ、経済活動を通じての地域貢献だけではなく、企業の社会的責任を広く果たしていく中で地域社会に貢献していくこと、そして、それを運動として広く社会に展開していくことが求められています。

 これからの企業は、自らの企業の価値を高めるだけではなく、社会的な課題を解決するために、時代の変化に対応すべく企業のイノベーションを追求し、社会からの期待に応え続けていかなければなりません。 確固たる理念と信念をもって5年先、10年先のビジョンを描き、共創の精神をもって、地域に必要とされる未来の企業を創造していきましょう。

【これからの都市のカタチ】<

「ふるさと」として愛することのできる都市

 今や190万人を超える人々が住む、私たちのまち札幌。 もしあなたが、このまちにはじめて訪れ、まち並みを眺めながら、このまちの文化に触れたとするなら、何を感じるでしょうか。他方で、このまちに住む市民として、日々の暮らしの中で、何を感じているでしょうか。まちへの来訪者としての感じ方と、そのまちで暮らす居住者としての感じ方には違いがあります。

 これからの社会においては人口・世帯数や年齢構成、個々の世帯構成などの大きな変化に対応した住・生活環境が整った都市環境であることが重要になります。特に高齢化社会を見据えた上で、安全と安心な環境と、そこに住み続けた人々が「ふるさと」として愛することのできる都市のカタチを考え、市民一人ひとりがまちの当事者として次代への責任を担う、社会的価値の高いまち、住みよく魅力溢れるまちを創造していきましょう。

【地域の絆】

人と人との絆の大切さを改めて気付かされたはずの日本

 2011年3月11日に発生した東日本大震災において、甚大な被害を被った多くの被災地の方々が、秩序を保ち、思いやりと助け合いの精神をもって行動している様子は私たち日本国民の心を打つだけでなく、世界からも称賛されました。

 しかしながら、人と人との絆の大切さを改めて気付かされたはずの日本ですら、「いじめ」、「児童虐待」、「ドメスティック・バイオレンス」といった学校や家庭で起こる問題が、今もなおメディアを通じて伝えられ続けています。これらの問題の原因は様々ですが、人を思いやる心の欠如と、その地域で暮らす人たちへの無関心が事態を大きくしています。我々が目指す「明るい豊かな社会」の実現には「明るい豊かな心」をもった人々の存在が必要不可欠です。本年度はこれを地域という単位で考え、市民一人ひとりが地域の一員であるという帰属意識を高め「つながり」を育んでいく運動を展開していきます。

【地域のたから】

私たちが誇る札幌の豊かな「地域のたから」

 「札幌の魅力は何か」という問いに、あなたは何と答えますか。はっきりとした四季の変化、豊かな自然と都市の調和、良質な水資源、公園の多さや緑の豊かさ、夏の過ごしやすさなどといった答えが返ってくるかもしれません。これらはまさに私たちが誇る札幌の豊かな「地域のたから」に他なりません。

 しかし、もっと身近なところにも、沢山の誇るべき「地域のたから」は溢れています。例えば、私が住む札幌市東区は、1880年より全国に先駆けて始められた「玉ねぎ」の生産によって発展してきた歴史があります。なかでも、「札幌黄」という玉ねぎは、第二次世界大戦前には海外に輸出されるほどの生産量があったと伝えられています。大量生産に向かない品種だったため、「幻の玉ねぎ」と呼ばれるほど、栽培量が減少したものの、近年、改めて品質が評価され、生産を開始する農家も増えてきています。

 このように、広くは知られていなくとも、地域には独自の歴史と文化が存在しており、地域ならではの語られるべき様々な物語が存在します。有形無形に関わらず、これら「地域のたから」を守り、継承してきたのは、そこに住む地域を想う人たちです。そんな、地域に潜在する資源を引き出し、地域で磨きあげて発信することで、新たな札幌の魅力を高めていきましょう。

【グローバル人材の育成】

世界的な競争と共生が進む現代社会

 2012年、我々は悲願であった「第25回国際アカデミーin札幌」を主管し、世界との友情を育みながら真の国際化に向けた運動を実践しました。

 その運動の中で、我々は、札幌のまちに住む日本人としてのアイデンティティを強く持った上で、異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するコミュニケーション能力を身につけることの大切さを実感しました。相手の国や国民性を理解しようとする姿勢も大切ですが、「日本はどのような国で、日本人は何を大切にして生きているのか」という問いに明確に答えることができなければ、世界における日本人の尊厳すら危ぶまれます。

 世界的な競争と共生が進む現代社会において、札幌のまちに住む日本人としてのアイデンティティを保ちながら、多文化を受け入れ、新しい価値を創造する能力を養い、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識をもった人材を育てるための運動が一層必要になります。

【今ある自分に感謝して】

全ては青年会議所での「出会い」が始まりです。

 私は青年会議所が大好きです。素晴らしい多くの仲間と共に学び、共に行動することに喜びを感じることができるからです。そしてここで出会った志を同じくする仲間が「何のために、誰のために」を真剣に考え、議論を重ね、時にはぶつかり合いながらも、最後は一丸となって運動に邁進する中で、間違いなく市民の心を動かし、行動をも変えてきたことを知っているからです。

 全ては青年会議所での「出会い」が始まりです。出会った仲間への感謝はもちろんのこと、出会う機会を与えてくれた全ての方々に感謝しなくてはならないのではないでしょうか。そうであるならば、今ある自分に感謝して、行うべきことは、自らが青年会議所の素晴らしさを伝え、そしてこの組織の発信力を高めるために、仲間を増やすことに他なりません。

青年が積極的な変革を創造し開拓するために、能動的に活動できる機会を提供する。-JCI MISSION(日本語訳)-

 会員拡大運動は、まさにJC運動そのものであり、我々の使命でもあるのです。

【結びに】

 時代の変化とともに、我々の運動も時代に即した進化を遂げてきました。しかしながら、変わらないことは、「変革の能動者たらん」とする創立の精神に基づく志と仲間の情熱と勇姿に自らを奮い立たせ行動する力です。

 息を切らして奔走し、額に汗しながら笑顔でJCを語ってくれる仲間。迷い、悩んでいる時には、力強く背中を押して、一歩を踏み出す勇気をくれる仲間。辛く、苦しい時にはそっと手を差し伸べてくれる仲間。互いの想いと時間を共有し、苦労と感動を分かち合うことで生まれる強い絆は一生涯のものとなることでしょう。

今しかできないJCであるから、その一瞬一瞬を大切にして楽しもう。 今しかできないJCであるから、真摯に向き合い惜しみない情熱を注ごう。 今しかできないJCであるから、失敗を恐れずに果敢に挑戦しよう。

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